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「9+1」の「1」- NYRRボランティア参加

この週末、日本ではレースが多数行われたようで、多くの皆さんからのレース速報に元気づけられてます。

一方、ニューヨークでは、年に一度の一大イベントであるニューヨークシティマラソンが1週間後の11月3日に迫り、出場するラン仲間は最終調整の週末。

私は今年は出場資格がない。以前の記事の通り、タイムクオリファイでもしない限り、前年に「9+1」(NYRRレースを9つ完走し、ボランティアを1つ実施)することがニューヨークシティマラソンに出場するために必要。

 

theresalight.hatenablog.com

 

昨年11月から走り始めた私は、「9+1」をまさに今年やっている。レースの方はもう10個出たのでとっくに達成済み。今日は「+1」のボランティアに参加してきた。

一般的なボランティアは、NYRRのレースでのボランティア。コースマーシャル、スタート・フィニッシュのサポート、給水所、バッグチェック、ゴール後の水やリンゴを渡す係、といったものが一般的。私は、本日開催のセントラルパークで行われるPoland Spring 5mileレースのコースマーシャル。マーシャルが一番楽っすよ、と先人に言われていたので。ただし雨。。

朝7時セントラルパーク集合。余裕を持って出発したので6時過ぎには現地周辺に着いてしまった。隙間時間にアメリカ人と必要のない会話をしたりするのが苦手なので、早く着きすぎないよう、適当にそこら辺のスタバで時間をつぶして6時35分ころに集合場所の建物に行ってみると、なんだもうみんないっぱい来てるじゃん。


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チェックインして、ボランティア用の蛍光ベスト、首から下げるボランティアであることを示すカード、ボランティア用お土産であるキャップをもらうと、朝食用にベーグルとコーヒーまで準備されてる。それから雨なのでポンチョも。

給水所要員とか、スタート・フィニッシュサポートとか、それなりに準備が必要な人たちは、7時頃にはもう続々と持ち場に出発。たぶん集合時間も違うんだろう。体一つあればほかに何の準備も必要ない我々マーシャルは最後まで建物内で待機、ほかのボランティアがほぼ出払ったところでようやくリーダーらしい人がやってきて、注意事項とかを話し始める。

適当に3グループに分かれて、と言われたので分かれて説明を聞く。運よく、我々は、スタート後1~2マイルのエリアのマーシャル。つまり、最後のランナーが通り過ぎてSweep Carがやってきたらチェックアウトして帰っていいらしいが、レース序盤であればあるほど、ランナーが通り過ぎる時間帯が早いことに加え、トップとラストの差が小さいだろうから、早く帰れる。もともと知らされていた時間では11時解散だったが、レースは8時半スタート。これ、9時半頃には終わるんじゃ?ラッキー。

配置エリアの説明や、チェックアウトをしないと「+1」のクレジットもらえないよ、とかいうロジ的説明が一通り終わったところで、

「私、初めてなんですけど、結局何をやればいいんですか」

と訊く人がいた。そうそう。それ聞きたかった(笑)。

立ってればいいのよ、寝ててもいいけど(笑)。何も問題が起こらない限りはね」

まあ、実際は、倒れたりする人がいればエマージェンシーに通報したり、運悪く給水所の近くに配属になったら投げ捨てられるコップを拾ったり、あと携帯とか落とす人もいるからそういうの拾ったり、コースを横断しようとする人がいたらランナーが途切れるまで待たせたり、そうそう、歩行者を渡らせるときはロードバイク野郎に気を付けてね、でも雨で涼しいから1マイルで水飲む人も少ないだろうし、ロードバイク野郎もいないだろうから、あんたたちいろいろとラッキーね、とかいう説明があったが。

その後、コースの該当エリアまで歩き、100mごとぐらいの間隔でマーシャルを配属していく。私は、人など渡る余地もない両側緑のエリアで、1人だけ配属される場所を首尾よくゲット(2人1組の配属もある。そうすると初対面の相方と不必要な会話をしたりするのがおっくう。。)。こんな場所。

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大きな木の下なのであまり雨に濡れないのだが、逆にそのせいで落ち葉だらけなので、誰も滑って転んだりしないことを願う。

8時半になり、しばらくすると先導の自転車隊と先導車がやってきて、直後にトップランナー。AAのゼッケンをつけた2人がダントツで飛び抜けて競い合ってる。はえー。

少し間があいて集団がやってきて、その後はほぼ途絶えることなくランナーが通り過ぎ続ける。私のいるところは緩いカーブの内側なので、たまにショートカット気味にコースを内側に外れて走って来るランナーがいるので、そういう人を手で中に入るように合図するくらいで、特にこれといったトラブルもなく。仕事といった仕事でもなく。レース終盤のマーシャルだと、「頑張れ、あと少しだ!」とか声をかけたりもするんだろうけど、まだ1マイル(1.6km)だからね。。

逆に、4人くらいのランナーから、通りすがりに「Thank you」とか「Thank you for volunteering the race」と声をかけられて、こっちはほとんど何にもしてないのに、しかも純粋なボランティア精神というより「+1」のためにやっているのに、こっちこそ感謝の気持ちと同時に申し訳ない気持ちになる。。こういうところがアメリカのいいところではある(悪いところもいっぱいあるが(笑))。

しかも自分がランナーで走っているときにそんな声をかける余裕があるかというと、そんな余裕もないし。。

ランナーも最後の方になると、もうすでに歩いている人もいるので、最後のランナーが通り過ぎるまでは意外と時間がかかり、先頭のランナーが通過してから約40分経ったところでSweep carがやってきた。車の中から「チェックアウトしてもう帰っていいわよ」と言われ、最初の建物まで戻る。

来たときはまだ暗くて気づかなかったが、来週のニューヨークシティマラソンのフィニッシュライン近くには観客席がすでに準備されていた。

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結局10時前にはチェックアウトし解放された。ちょっと楽すぎて申し訳なかった。「+1」を得るためだけならいいけど、給水所やバッグチェックの人たちと比べると、レースというイベントにinvolveされてる感が小さい感じがし、きっと充実感はあっちの方があるんだろうなと思う。楽なのはマーシャルに決まってるのにほかのボランティアを選ぶ人がいるのが分かる気がした。

11時前には家に着いてしまったが、雨だから走れない。。