ランニング たまに自転車 あとは酒

食欲とマラソンの両立を目指しています

ニューヨークシティマラソンに出るために - 「9+1」

しばらくフルマラソンに出る予定はないのだが、それはとてもその走力がないことが最大の理由であるが、もう1つ、日本に比べてフルマラソンに出るのが結構大変、というのもある。

そもそも米国の市民ランナーの間では、ハーフマラソンの人気が高く(翌日の仕事に影響が出ないし、当日午後にも予定が入れられる)、フルマラソンの数自体が多くないということもある。私が住んでいるところから日帰りで参加できそうなフルマラソンは年間8つか9つしかない。日本だと5月だけで11もある笑。ニューヨークのランニング界を牛耳っているNYRRが主催するフルマラソンは11月のNYCマラソン1つだけ(ハーフは4つ+women's half 1つ)。
どうせ出るなら、5万人以上が参加するそのNYCマラソンに出たいと思うわけだが、これに出るのはなかなか簡単ではない。基本的には以下のいずれかの方法しかない。

①前年1年間で「9+1」を達成~前年に、NYRRが主催するレースのうち9つに参加して完走し、1つのボランティアに参加(ボランティアの部分は1,000ドルの寄付でも可)
②Time Qualify~前年に、time qualifyされるタイムを達成してる場合。私の年齢(45-49歳、男)だとフル3時間5分、ハーフ1時間28分(笑)。これがNYRRレースの結果であれば必ず参加できるが、それ以外のレースの場合は枠が限られているので早いもの勝ち。
③外国人用旅行代理店枠~米国外居住の人は、公認の旅行代理店が枠を持っているマラソンツアーに参加
④チャリティー~2,620ドル(2019年の場合)を寄付する。チャリティー枠は何種類かあるようだが、あまり関係ないのでよく調べていない笑
⑤Drawing (抽選)~抽選に申し込む。2019年の倍率は約11倍で10,510人がこの枠で参加権を得た。NYRRが"geographic diversity”を確保するために結果を調整する権利を持つ。
⑥前年にNYCマラソン参加資格があったがキャンセルした人
⑦これまでに15回のNYCマラソンに参加・完走した人~もうこれ以上出なくていいんじゃないの。。

米国に住んでいる者が最も確実に(そして財布を痛めずに)参加資格を確保できる方法は、いうまでもなく①。私のような企業の駐在員も基本的には①をやってる人が多い。もっとも1年がかりであり、参加できるのはさらに翌年の11月なので、それまで米国に駐在できているかは分からない。9+1を達成したものの運悪く本番までに日本に帰国になってしまう人も多く、そういう人はわざわざ11月に休暇をとって渡米し参加する人もいる(そんなら最初から、いる間に2,620ドル払って参加した方が早いのでは、とも思うが先のことは分からないので仕方ない)。

で、私も今年は9+1のために、しこしこレースに出ているわけである。
f:id:riruriruhkg:20190526111103p:plain
5月の段階ですでに7つ出ているので、まあ、「9」の方は余裕。

ちなみに、私は9+1をやっていることもあり、またランを始めて日が浅いので記録も伸びやすいしレースそのものが楽しいので、マンハッタンまで1時間以上かかるにも関わらず、出られるレースには積極的に出ている。ところが、会社のラン仲間に、4マイル(6.4km)とか10kmとかのレースに出ようと誘っても、みんなマンハッタンに住んでるにもかかわらず、「えー」「考えときます」とあまり乗り気でない。もうみんな9+1は昨年達成してるんだよね。確かにNYRRの普段のレースはほとんどセントラルパークの中で行われるので普段からそこで走ってる人にとっては何の面白みもないし、9+1を達成しちゃって、かつCorral Assignmentも上がりきっちゃってる人にとっては、4マイルとかに出場して多少記録が良くなったところで4マイルの記録なんて誰も気にしないからほとんど何の価値もないんだろうな、と思う。せめてハーフじゃないとね。。

で、「+1」のボランティアの方であるが、基本的にはレースの際のマーシャルやスタートサポート、バッグチェック要員、補給ポイント要員、ゴール後に笑顔でメダルやリンゴを渡す役、資格があればメディカルスタッフといったものが一般的。ほかには、レースに関係ないが、どっかの公園の掃除とか、そういうのもある。
中には自転車によるレースのサポート(先頭を走るエリート集団の先導や、エリート集団と一般集団の間を走ったりするものと思われる)もあり、「レース距離を通じて先頭集団のスピードより速いスピードで走り続けることができること」が参加資格らしいので、「おうおう、これがいいじゃん」と思ってクリックしたところ、「お前はダメ」というメッセージが出た。まあ、いくら自転車に乗れたとしても、ボランティア初心者に任せられる仕事ではない模様。。
一番楽かつ時間的拘束も短いのはマーシャルなのだが、人気が高く埋まるのが結構早い。できるだけ早く済ませてしまいたかったのだが、やっと何とか10月下旬のレースのマーシャルに登録できた。

まあ、私こそ来年の11月までニューヨークにいるかどうか、分からないんだけどね。。