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食欲とマラソンの両立を目指しています

ロッカウェイマラソン レポ

私にとっての初フルマラソンであるロッカウェイマラソン、レポします。長くなりますが1話完結です。

発表された記録では3時間47分45秒、76人中33位でした。

レース前には多くの応援コメントや☆、速報にも多くの暖かいコメントをいただき、本当にありがとうございました
(速報のコメントにうまく☆がつけられなかったのですが全部☆☆☆☆☆です)。

結論からいうと、前日や当日の準備、当日の戦略は、たぶん間違っていなくて、ほんとうに練習不足、距離耐性不足に尽きる、ということです。

ではレポします。

さきにラップを載せます。ガーミンでなくストラバなのは、ガーミンは止まった時間が含まれてないため。はい、途中で止まりました。。
25kmまではいたって順調、30kmでもまだ行けるかな、という感じではありましたが。。
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【レース概要】
コースは、ロッカウェイビーチというニューヨーク市南端のビーチにそったボードウォーク、これを下のように4周(4往復)するというものです。よって1周は約10.5km。

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コース

なお、ハーフも同時に開催されており、ハーフは2周。
エイドは2箇所(水色のマル)。1箇所は折返し点にあるので、1周のうちに3回エイドがあることになります。ただし、水とゲータレードのみ。

スタートはウェーブスタートで、フル4時間以上はウェーブ1、フル 4時間以内とハーフ2時間以上はウェーブ2、ハーフ2時間以内はウェーブ3。ウェーブ2のスタートは7時半。

今回のこのレース、地元のランニングクラブが主催しているようなローカルレースなので、レース前の情報提供から、当日の運営から、まあ、一貫してゆるーい感じでした。


【当日朝】
7時半スタートなので、朝4時に起床。前日は21時過ぎにはベッドに入ったのに、なんやかんやで気分が高まり12時頃まで寝られなかったのではないかと思います(小学生か笑)。

4時に起きて、白ご飯200g、レンジでチンするマカロニ&チーズ、パスタ1人前を摂取。800kcal超摂りました。

それから、これは自転車のレースに出てたころからやっているのですが、熱めのお湯で半身浴。これで脚が動くようになる。はず。

たくさん食べたので、少しでも軽くしたいところなのですが、昔から、排便政策がうまくいったことがなく、朝どうしても出ないのですが、今回も失敗。まあ、でもこれはいつものことなので気にしないことにします。

着替えて出発。ゴール予定時刻の5時間前まで食べ続けるということなので、カステラ的なもの(1つ140kcal)を車の中で3つ食べました。もう満腹です。

6時15分に現地入り。駐車場はまだ空きがあってよかったです。数分歩いてBIBとTシャツを受け取り。
まだ暗いですが、こういうところを走ります。
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今回、このレースがあることを教えてくれたKさん、あとうちの会社のラン仲間2人(部下でもある)が参加(ただしハーフ)。会社の2人は、昨年のニューヨークシティマラソンで、初フルながら男性のMくんはサブ315、女性のMさんはサブ4達成という2人。
なぜに今回ハーフ?
「仕事が忙しくて練習できないからです」(とは口に出して言わないが)
はい、すみません。。

駐車場に戻ったところで会社の2人がUberで到着。何しろバッグチェックがないということなので、荷物を私の車にしまいます。

そうこうしてるうちにスタート20分前なので、トイレにいってスタートラインへ。
ラインといっても、こんな感じ。並ぶというよりは、なんかみんなおもむろに集まってきた感じ。
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ここでKさんと合流。
集まってきた人たちを見ると、結構ガチで速そうな人も多いです。この近辺でフルマラソンのレースなんて全くなかったので、ここぞとばかりに聞きつけた速い人たちが参加しているのでしょう。一方で、お祭り色は全くないので、普段から走っていない人がイベント参加的に参加している感はないです。

緊張が高まるなか、スタート。号砲が鳴るわけでもなく、前の人が走り出したので、「お、スタートか」という感じ(笑)

【1周目】(〜約10.5km)(起)
コース上にkmやマイルを表示する表示板などなくkmベースの記憶が定かでないため、周回ごとにレポすることにします。きれいに起承転結になってるので笑っちゃいます。。

作戦は30kmまでキロ5で抑え、その後キロ450に上げる、というもの。
スタートするとまずコースを西に向かって走ります。
入りの1kmは453。ちょっと速いけど、早くなりがちな入りとしてはギリ許容範囲内かな。
このペースだと、結構抜かされるけれど、気にしません。
人数が少ないので並走する人はいないですが、100mくらい先に、同じようなペースで走る人を見つけたので、その人とつかず離れずで走ることにします。

キロ5を少し割るくらいのペースですが、いたって快調。息が弾まない、周りの景色をみる余裕がある、というのが、私の中での「ラクに走れる」定義なのですが、キロ5切っててもその状態なので、このペースで行くことにします。
最初の5kmは24分38秒。

うん、順調。

そのままキロ5を若干割るペースで走り、コースの東端まで行って折り返します。
折り返す手前でKさんとスライド。Kさんはサブ3ペースの集団についていっています。

この辺になると、スタート直後に私のことを抜いていった人たちを何人かパスすることもでき、安定して走れている自信を持って走れてました。

まだまだ先は長いけど、長いことが苦ではなかったです。むしろ、(ペースを上げるポイントである)30km走った時点の自分がどんな状態なのか、どれくらいの余裕がそのときに残っているのか、それを楽しみにしてる自分がいた、という感じです。
ま、これが実際の30km地点では暗転するんですがね。。


【2周目】(〜約21km)(承)
2周目も順調。
2周目の西端を折り返した後のエイドの手前で最初の補給。だいたい14kmくらいだったと思います。

東に進むときは向かい風でしたが、この時点ではそれほど苦にもなりませんでした。キロ5を若干切るペースで走り続けます。
ウェーブ3でスタートした会社の2人ともスライドするようになり、お互いに元気づけながら走ります。

いろいろな人にコメント頂いたように、「楽しんで走る」ということを意識して、「おー、おれ楽しいじゃん、今」と思って走っていられました。海を見ながら、こんな時期なのにこの景色のなかでフルマラソンを走れることがほんとうに嬉しかったです。
そんな気持ちで走っていられていたことと、このペースだったら30kmからあえて上げなくても、つまりこのままいけばサブ3.5じゃん、という思いもあり、この時点では、自信に満ちていました。どんなポーズでゴールしよっかなあ、とか、ブログの速報なんて書こっかなあ、とか考えてました。

このときは楽しかったです(笑)。

2周目の東端のエイドの前で、最初のBCAA入りジェルを補給。約18km地点だったと思います。

東端を折り返した後、だんだんと脚が重くなってきたのを感じました。お、ちょっと早くないか、と若干の不安。だけど、まだ気持ちは元気でした。

【3周目】(〜約31.5km)(転)
3周目に入ってから、さっき摂取したBCAAが効いたのか、また脚が軽くなってきました。お、大丈夫だ。

100mくらい前にいて私が目印にしてたランナーがだいぶ近くなってきましたが、私のペースは変わらないので、そのまま行くことにします。

西端で折り返して、スタート・ゴール地点を過ぎてしばらく行ったところで、ハーフのラスト前を走るM君とスライド。「ラスト、頑張れ!」と声をかける余裕がありました。M君、だいぶ苦しそう。

まだ余裕があったはずでしたが、東に向かって走るときの向かい風がだいぶ強くなってきて、ペースを落としてるつもりはないのに、キロ5分をオーバーするようになってきたのがこの頃。
26-27kmのラップは506。
ちょっときつくなってきたかな。
ここは耐えどころ。貯金はある。無理せず、5分オーバーで耐えよう。折り返せばラクになる。と言い聞かせて淡々と走ることを心がけます。

目印としてきたランナーとの間はそれ以上は詰めず、5分オーバーで行きます。東端で折り返す手前で、もう1人の会社のラン仲間でハーフを走ってるMさんをパス。
「最後だ、頑張ろう!」と声をかけます。
東端のエイドの手前で再びBCAAを摂取。

折り返して再び西に向けて走ります。向かい風の影響は受けなくなりましたが、ここで右脚が攣りそうな兆候を見せ始めました。
お、そっちかぁ。。

どなたのブログだったか記憶していないのですが、攣りそうになっても、動かせる範囲で動かし続けていれば治る、と読んだのを思い出したので、ペースは少し落ちるながらも、やや左脚でかばいつつも、構わず走り続けます。
しかし、28-29kmのラップは507。29-30kmのラップは517まで落ちてしまいました。
517という数字を見て途端に弱気になったのを思い出します。

さっき摂取した2つ目のBCAAがまた効いてくれないかな、そうでもして復活しないとまずいな。
でも30kmの通過は2時間28分34秒とサブ3.5射程範囲内だったので、まだ大丈夫、まだ大丈夫、と言い聞かせます。

4周目に入る時点で、ハーフを走り終えたM君の応援を受けますが、「りるりるさん、疲れてますけど大丈夫っすか」と顔に書いてあるのがわかります(笑)。

【4周目】(〜ゴール)(結)
4周目に入って早々、32kmの手前で、これまで右脚をかばい続けてきたからか、左脚のふくらはぎがとうとう攣りました。わ、これ走れないやつ。仕方なく、停止してふくらはぎを伸ばすことにしました。

こんなところでロスしてられない、とまた走り出すのですが、まったくペースが出ません。
その直後、今度は右脚の付け根が攣りました。うわ、これさっきよりひどい。
完全に停止。揉んだり叩いたりしてしばし治療。

なんとか走り出しますが、走り出すとすぐにまた攣るのでまた歩くことに。走って歩いてをどんだけ繰り返したでしょうか。まだあと8kmもある。
くっ、3.5は無理でも、せめて走りたい。。

西端で折り返し。折返し点に立ってる係の人が、毎回「Good job」と声をかけてくれて、その度にサムアップで応えるのですが、3周目ではあんなに元気だったのに、なんと疲れきったサムアップだこと。。

その後も走ったり歩いたりの繰り返し。34-35kmの1kmは特にひどく、かなりの距離歩いたのではないかと思います。こんなことをしていたら、時間だけがたってしまう。エイドの手前で再びジェルを補給して水で流し込み、これじゃまずいと、再び走り始めます。ペースはまったく上がりませんが。。
スタート・ゴール地点には、M君、Mさんがいて心配そうにしています。ここからまだ東端まで行って折り返してこないとなりません。
「大丈夫っすか」
「身体は大丈夫っぽいけど脚が攣ったよ。ま、もうちょっと頑張る」

もし、一緒に走ってくれた仲間や、ブログで応援してくれた人たちがいなくて、私一人、人知れずフルマラソンに出ていたとしたならば、ここで止めてたと思うので、本当に、応援してくれる人の存在というのは大きいと思いました。

もうちょっと、ちゃんと走らなきゃ。さすがに歩いたのでサブ3.5はとっくに無理だけど、これじゃ、頑張りきったと言えない。
身体がだいぶ休んだこともあり、ペースを上げて走ることにしました。なぜかキロ5切るくらいまでペースが上がります(そこまでやるか笑)。キロ5だけど、本人は、随分と飛ばしている感覚です。
歩いている間に私のことを抜かしていった人たちをごぼう抜き。うりゃー(笑)
脚の攣りは治ったっぽいですが、ふつうに脚が重くて動かないし、心肺も相当辛いですが、あと5km、頑張るぞ。

むろん、このペースが続くわけもなく、東端の折返しまではなんとか走り続けて39km地点。あと3kmちょい。

エイドでゲータレードを受け取り、立ち止まって飲みます。止まるか? いや、さすがに少し無理して疲れたので。。
そのうちにまた抜かされるし、前方にはまだ歩いている人もいるので、再び走り出します。ペースは上がらないけど。キロ6もままならない。
身体はもうどうしようもないくらいにヘロヘロです。こんな状態でもなんとか走らなきゃっていうのは、フルマラソンの最後ぐらいしかないよなあ、と思います。

40-41kmでたまらずまた歩いてしまったのが痛恨でしたが、最後1kmはなんとか走りきらなきゃ。
この1kmの長いこと長いこと。

途中で歩いているので自分としては走りきった感というか達成感はなく、かといって悔しさでたまらないというわけでもなく、ただただ、早く終わって休みたい、という気持ちで走ってました。

仲間に出迎えられてなんとかゴール。

係の人にメダルを首からかけてもらって、しばし座り込んで休憩。

やっと終わった。
もう走りたくない。
ビール飲みたい(笑)。


【感想・反省】
初フルでサブ4ではあるけれど、目指したのは違う数字だったし、やっぱり走り切りたかった、どんなにペースが落ちても走り続けたかったなと思いました。

達成感はないです。直後は悔しさもそれほどなく、ただただ休みたいだけでしたが、ビール飲んで昼寝して、さらに一晩経ったら、やっぱり悔しくなってきました。

とはいっても、当日何かを失敗したり、本番あの場所でああしていればなあ、という後悔があるわけではありません(精神力がもう少しあればあと5分くらいはタイムは早かったかもしれませんが)。

前半は、自分としては理想的な展開だったと思っています。キロ5で行くつもりがキロ5を少し切るペースになってしまいましたが、あと数秒遅いペースで走ったからといって、30km過ぎで余裕が出てたわけではないと思います。25kmくらいまでは本当に楽しかったです。

問題は、単純に練習不足、距離耐性不足です。
昨年冬から、LSDやロングも取り入れましたが、夏場にほとんど走れていないし、そもそもの基盤としてフルを走る脚が出来ていないのです。
恥ずかしいので毎月の走行距離というのをブログで言ったりしていないのですが、走り始めて2年間。月の走行距離が200kmを超えたことが一度もないです。距離が全てではないですが、一度に距離を走る練習をもっとしないとならなかったのでしょう。

とは言え、ここからは、無事に帰国し家族のもとに戻るための準備に注力しなくてはなりませんし、帰国したら14日間は自宅隔離なので、しばらくはまたまともに走れないです。。次にフルマラソンに出るのがいつになるのか、今はまだわかりませんが、出直して鍛え直してまたリベンジしようと思います。

そんなに最初から上手くいくもんじゃない、だからこそマラソンは奥が深いし、面白いんだ、そう思うことにして、また頑張ります(自分のいいように前向きに解釈するB型です笑)。


応援してくれた方々、本当にありがとうございました。