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食欲とマラソンの両立を目指しています

立山登山マラニック レポ②

レポその②です。

早く終わらせて気持ちを切り替えましょう。

 

theresalight.hatenablog.com

20kmの岩峅寺エイドを出発するところからでした。

次のエイドは38kmの立山駅エイド。

この区間はアップダウンがけっこうあります。

 

橋を渡るといきなりまとまった上り坂です。

岩峅寺まで一緒に走っていた人たちからだいぶ遅れてしまったので、いま周りにいるランナーは上り坂でバシバシごぼう抜きにできると思ったのですが。。

 

日差しが出てきたこと、思ったより坂がきついことで、全然抜かせません。

 

坂を上り切ると台地の田んぼ区間

日差しを遮るものがなく、かなり暑い。すずしん帽やマジクールはそれなりに効いてるようですが、それを超えた暑さ、かつそれを超えた弱さ(私の)です。

ペースは全く上がらず、キロ6を超えるペースでトボトボ走ります。

 

 

まずは25kmまで頑張ろう。

25kmまで行けば30kmまで5kmだ。

30kmまで行けば38kmの立山までもうすぐだ。

 

まったく意味が分からない言い聞かせですね。。

 

 

そんなこんなでトボトボながらも30kmくらいまでは来ました。

が、とうとう30km手前で歩きが入ります。

 

ん~、なんでここで歩き出したんだろう。

一つには、暑くてキツくなってきた一方、目標は完走なので関門に引っ掛からなければいいじゃないか、という思いになってきたこと。

あと、これってマラニックだよね、別に全部走んなくてもいいんじゃね?

 

まあ確かにそうですが。少し歩き始めるのが早すぎやしませんか。

 

そのうち、上りは歩き、平坦や下りだけ走るようになったり。

1kmラップのうち最初500mは走り、後半500mは歩いてみたり。

 

景色の写真なんか撮っちゃって。f:id:riruriruhkg:20230828210656j:image

 

もちろん、余裕ぶっこいて歩いていたわけではありません。

確かに暑くて、走り続けられるような状態ではありませんでした。

 

こちら、立山大橋。34kmくらいですかね。


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その後も走ったり歩いたりを繰り返しながら、ようやく立山駅エイドに到着。

 

ここまでは単に暑くてきついな~、という感じでした。

なので、エイドでかぶり水をかけてもらって復活。

おにぎりを補給する計画でしたが、全くのどを通らず。しかし太田胃散を飲んだうえでむりやり流し込みます。

日差しがさらに強くなってきたので日焼け止めも塗り直します。

 

割と本格的に休んで、立山駅エイドを出発したのは8時15分頃だったと思います。

 

 

 

次の称名エイドまで7km、しかし標高差は500mもあります。

後半は歩くことになるのは目に見えていたので、最初の方の斜度が緩いところは走ろうと思いますが、日がさらに高くなり、しかも称名川沿いの道で日陰が全くなくなったため、これまで以上にヤバい暑さになってきました。

 

この区間、少しは標高がある分涼しいことを期待していたのですが、標高400mくらいだとまったく涼しくありませんね。

 

周りの人たちも、ほぼ全員歩いています。

あ~、こういうの見ると「まいっか」って思っちゃうんだよな。。

 

ちなみに称名エイドの関門は10時15分。

立山駅から称名まですごく速い人で1時間。

まあでも7kmですから歩いても1時間30分くらいでは着けるだろう、9時45分には称名エイドに着くだろう、余裕じゃん、と思って、堂々と歩くことにしました。

 

日差しはますます強く、斜度はますます急になってきて、歩いていても呼吸がハーハーしてきます。

 

途中に2か所の私設エイドがあり、そこで水分や果物補給、かぶり水をかけてもらうなど、本当に助かりました。

 

 

ちょっとボケてますが、これが悪城の壁と呼ばれる絶壁です。f:id:riruriruhkg:20230828210733j:image


称名エイドの後は、この崖の上まで一気に登っていくことになります。

 

誤算だったのは、45km地点だと思ってた称名エイドが46km近かったこと、そして最後の1kmが、おまえはカザリンかよ、っていうくらいの激坂だったことです。

 

おかげで時間がかなりヤバくなりました。

称名エイドに着いたのは10時を回っていました。関門は10時15分ですが、これは到着時間ではなく、この時間までに出発しなくてはなりません。あと10分ちょっとしかありません。

 

ただのエイドであれば、水を補給して適当に食べ物ほおばって出発すればよいのですが、ここでは荷物が届いているので、シューズの履き替え、着替え、ジェルの補給など一連のタスクがあるのです。

 

ワタクシと同じくらいに称名エイドに着いた人たちは、もうみんな死の行軍みたいにトボトボあるいてようやく着いた人たちばかりで(自分もそうですが)、ほとんどの人はここでリタイヤ申告していましたが、私は関門にひっからない限りは自分からは止めない、と決めていたし、谷底で終わるわけにいかねーだろ、せめて高原まで出ないと帰れないだろ、と思い、大急ぎで準備です。。

 

称名エイド出発は10時13分。ギリギリでした。

 

 

次の弘法エイドまでが最大の難所。八郎坂を登って一気に高原地帯まで出ます。

弘法の関門は11時30分です。あと1時間15分です。

 

この時点では、実はワタクシは弘法エイドの通過は全然行けると思ってました。

称名から弘法まで速い人で1時間。速い人といっても八郎坂は走行が禁止されているので歩いて上って1時間です。

私は、山登りで地図に表示されている一般的なコースタイムの半分以下の時間で登れるので(称名~弘法の一般的なコースタイムは2時間30分)、普通にファストハイク的にガシガシ登れば弘法エイドの関門は通過できると思ってました。

 

はい、八郎坂の入口。

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ここからが急登です。

ガシガシ登っていきますが、ほどなく先ほどの考えが大きな誤りであったことに気が付きます。

なんか知らないけど称名エイドまで行けば生き返るとでも思ってたフシがあったのですが、そんなわけもなく、ヘロヘロの状態でファストハイク的に上ることなどムリに決まってるんですよね。

 

さんざん歩いたこともあり実は脚自体はそれほど疲れていなかったので、最初はガシガシ登れたのですが、頭がフラフラしてきました。熱中症なのかハンガーノックなのかなんなのかよく分かりませんが、巻機山行ったときの下山と同様なので熱中症っぽいんでしょうか。

 

これはヤバいかもな、と。

八郎坂は崖をつづら折りに登っていくので、道はせまいし片側は断崖なので気をつけないと普通に滑落の危険があります。

頭フラフラで判断を誤ったり、一瞬記憶が飛んで足を踏み外したりしたら、マジで落ちるかもしれません。

 

しかたないです。ゆっくり行きましょう。

 

この八郎坂、実は、落差日本一の称名滝がよく見えるコースでもあるんです。滝でも見ながら行きましょう。


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もう少し上るとこんな感じ。あんまり違いがありませんね。
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この八郎坂、ゆっくり登ってもだいぶキツく、手を使わないとならない箇所も結構ある登りなんですが、ところどころで称名滝が見えるのでなんとか気が保てます。

 

 

関門時間の11時30分を過ぎたころ、前を歩いていたおじさんに追いつきます。

「関門ダメでしたね」

「そうすね」

とか話しながら、ゆっくり歩き、高原道路に出たところで弘法エイドに到着です。

 

称名から弘法まで1時間40分かかりましたが、最後の方はおじさんのペースで超ゆっくり歩いていたので、自分のペースで行けば1時間30分でいけたでしょう。あれだけゆっくり休み休み行ってこの時間なので、まともな状態であれば間違いなく1時間で行けただろうし、岩峅寺立山までをもう少しまともに走る力があれば、もっと先まで行けたと思うので残念でなりません。

 

まあ、でもこれが実力ということです。

 

弘法関門ひっかかり組の皆さんです。
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弘法でDNFしても、荷物は全部室堂まで運ばれてるので、我々も収容バスで室堂まで向かいます。

 

室堂の立山ホテルが見えてきました。ここまで登りたかった、いや頂上まで登りたかったですね。
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室堂で荷物を受け取って着替えますが、帰りのバスまでだいぶ時間があります。

そりゃそうです。頂上まで登って下りてくる人たちに時間を合わせてますから。

 

 

それじゃ。

オイ、なに飲んでんだよ!
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その晩。オイ!f:id:riruriruhkg:20230828210939j:image

 

オイ!!
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げんげの天ぷらまで。オイコラ、オマエDNFだろ!
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室堂の景色を見てしまうと「あ~上まで登りたかったなあ」と思う一方、気候がもう少しマシならもうちょっと行けたかもしれませんがそれでも頂上まで行くのは自分には相当ハードル高い世界だなとも思いました。

This was not my place、残念ですが、そういう気分でしたね。

 

大会自体はいい大会でした。

最後、室堂からの下山バスにも実行委員長の人が乗り込んできて挨拶してくれたり、ボランティアの人たちもランナーを元気づけてくれておもてなしをしてくれて。そのうえさらに立山山頂まで登り切ることができたらなんと素晴らしいことでしょう。

リピートする人が多いのもうなずけます。

 

 

さ、名実ともに夏は終わりました。

 

 

次、水戸水戸。

気持ちを切り替えて、練習しますよ。

明日からね。

 

 

ではまた。