昨日の速報には、13秒足りずにサブスリー達成できなかったにもかかわらず、沢山のスターや暖かい励ましのコメントを頂き、本当にありがとうございました。
一夜明けて、悔しさがさらに高まるとともに、次に向けて今すぐにでも動き出したい気分になってます(でも今日はランオフしますが(笑))。
忘れないうちにレースレポです。
少し長いですが1話完結でいきます。
起床〜会場まで
レーススタートは9時なので、教科書通りスタート時間の4時間前の5時起床。
のつもりが30分寝坊。いきなりなんなん。
朝食はカロリー高めの菓子パン3つ頬張ります。
岩本先生の本によれば、その後もゴール予定時刻の5時間前まで食べ続けろ、ということなので、時間を空けて大福、羊羹、大福の順にさらに摂取。
で、ここんとこ便秘気味だったのですが、一応、大きな仕事をすることができました。
そのうえで体重は61.5kg(ナイショ)。
糖質制限で58kgまで減らした体重、戻ってるやん。。←反省点①
7時前に家を出て、電車を乗り継いで赤羽岩淵へ向かいます。
駅までの道のり、「サブスリーするぞー!」と改めて誓います。
気分を高めるための音楽は、David FosterのWinter Gamesです。
途中でナコラマさんとLINEで集合場所までの行き方をやりとり。レースHPの案内が分かりにくかったですからね。結局、駅からは「ランナーっぽい人たちについて行きます」ということだったので、「それがいいですね笑」と返答(笑)。
スタート1時間前の8時に、カフェイン2錠、BCAAカプセル4錠、カプサイシン6錠を摂取。地下鉄の中で何やってんだ、オレ(笑)。
赤羽岩淵の駅でまた仕事をしたくなったので、トイレへ。
たぶんこれで体重61kg。
集合場所到着〜スタートまで
集合場所には8時半前に到着。なんかどんより寒空です。。
そして、なんとZunzumanさんが応援に駆けつけてくれていました。ありがとうございます!
ペーサーやってくれるTakawonさん、サブ250狙いのHighさん、今回一緒にサブスリーを狙うナコラマさん、応援に来てくれたZunさん、そして私でシューズ円陣。
ここで、ウェアの当日エントリー変更です。
曇り空で思ったより寒いのでSatisfyのシングレットはやめて、Doxaの黒Tシャツにしました。富士山マラソンでも着たやつです。これは正解でした。
いよいよスタートラインに並びます。と言っても草レースなのでブロックも何もないのでできるだけ前に陣取ります。
さあ、いよいよです。
©ズンスポーツ
一人、異常に脚が黒いヤツがいますが、何なんでしょうね。
ここでナコラマさんに「ランパンの後ろのポケット何入ってんすか」と訊かれます。
あ。。
ソロランのとき(ソロランだと音楽聴くから)と同様、スマホをポケットに入れてきてしまってました。←反省点②
ちなみにスマホの重さは195gでした。へぇー。1kg3分、1kg3分。。。じゃ35秒かぁ。。
今回、ペーサー役をやってくれるtakawonさんは、こんなのを自作して背中に貼っていました。
※私も記念に頂きました。つけませんでしたけど。
これを見て、きっとほかのランナーもついてくるハズ。なんか楽しくなりそうです。
ちなみに、コースは、最初に1.1kmほどを往復して2.195km分を消化したあと、片道2.5kmを8往復です。走ってて分かったことですが、往復は、往きが追い風、戻りが向かい風です。
ここでラップ載せちゃいましょうか。
やはり35km以降ですね。
スタート直後
そんなこんなでスタートです。
今回、takawonさんの背中を見ながら無心で(注:途中一部邪心あり)走っていたので、実はあんまり覚えていないんですが、おぼろげな記憶を頼りにレポります。
スタートして最初の1kmはtakawonさんはゆっくり目で入ってくれました。これは助かりました。で、そのあとはキレイに412前後で刻んでくれました。
案の定、ナコラマさんと私以外のランナーもtakawonトレインに乗車しています。7~8人はついてきている感じ。
調子は悪くありません。若干尿意を感じ始めましたが、これは走ってるうちに忘れるやつでしょう。
あとは左足(足首あたり)が早くも痛みはじめます。これ、路面が傾いてて左が低くなってるからだな(あとからHighさんも言ってました)。
気になるのはこのくらいですが、尿意も左足の痛みも、そのうち消えてなくなりました。
走り始めはいつもキツめなのですが、5kmを過ぎたあたりから安定期に入りラクになってきます。まあこれなら持続可能で走り続けられるでしょう。
少し前を走ってるHighさんとスライドでエールを交換し合って元気ももらいます。
よし、やるぞ!
序盤の邪心
端数+1往復が終わって(7.195km)2往復目に入ったところで、背中を大きく開けたウエアを着た女子ランナーを発見です。
(注)もうこういうこと書くのやめたいと思ってるんですけど、レース中の重要な出来事なのでどうしても書かざるを得ないのです。
さっきスタートしたハーフのランナーでしょう。ハーフのランナーも最初は端数の500m強で折り返してしまうので「あー、残念!」、だとか「当分スライドでの楽しみができましたねムフフ」だとか、しょうもないことをナコラマさんやtakawonさんに話します。こうして自分の緊張を説きほぐす意味もあり。
で、そのうち周回差となってその女性ランナーを抜かす局面になったので「ファイト!」と声をかけてみます。
そすと、takawonトレインにいたほかのランナーからもその女性ランナーに対して「ファイト!」という声かけあり、女性ランナーはそっちの声には親しげに応えてました。
マジか。
なんとtakawonトレインの中で走ってる人の仲間でした。。これまでの会話も聞かれてたかと思うと、超気まずいですね。レース中にこの種の気まずさを味わったことがこれまであっただろうか、いやない。
ていうかスミマセンでした。。
きっとこういう邪心が、マラソンの神様の怒りに触れたんだと思います←反省点③
中盤はマズマズ順調
そんなこんなで20kmくらいまで行ったでしょうか。
中間点でtakawonさんが「あとハーフしかないですよ!」と声をかけてくれます。そうです、あとハーフしか走れないんだ、と思うようにします。
最近の私の成長と言えるかなという点の1つは、ある程度のロングを走っていてどこかでキツくなっても、その後どんどんキツくなる一辺倒ではなく、そのうちまたラクになるときが来るようになったことです。
今回も、15kmくらいで少しキツいかも、と思ったのですが、補給をちゃんとしたり追い風区間で回復したりしてるうちに、持続可能な状態に再び戻ることができてました。
これは今日はイケるのではないか。
まだ余裕ありますね。
©ズンスポーツ
takawonトレイン給水の図
©ズンスポーツ
30kmからの疲労
余裕がなくなってきたのはやはり30kmを超えてから。
takawonさんについていくのに少し無理をするようになってきました。離されそうになってヤバいヤバいと追いつく局面が何回かありました。キツいのは脚ではなく心肺。そういえば、ここ1年、スタミナ重視とかいってスピ練とか閾値走とかサボってたからなあ。。←反省点④
そんなこんなで6往復終了の32.195km。あと2往復、10kmです。
この折り返しの給水後、takawonさん、ナコラマさんに少し遅れ始めます。しかしこんなことでは離されません。絶対サブスリーするのです。
加速するのは力を使いますが、ここは踏ん張りどころ。この2.5㎞で、10mほど離されては気合で追いつき、を何回か繰り返します。後先考えず、とにかく離されずにいきたい。
「キツいと思ってペースを落とせば落ちるが、落とさずに頑張れば落ちないもの」
「自分の強さを信じる。強さを見せるのだ」
そう言い聞かせます。
気付くと、takawonトレインには我々のほかにはもう誰もいなくなっていました。
しかし、この区間の後半、とうとう離され始めます。
追いつけない。。脚はあるけど心肺がキツい。。
少しは貯金があるのですが、離されると精神的ダメージが大きいですね。実際、ペースはそこまで大きくは落ちていなかったので、あまりネガティブになる必要はなかったのかもしれません。
しかし、その後折り返して向かい風区間に入ると本格的にヘロヘロになってきました。補給しなきゃ、と思うのですが、ランパンのポケットに手を回す元気もありません。←反省点⑤
takawonさん、ナコラマさんとはもう100m以上離れていたと思います。トレインから遅れているのと、ヘロヘロになっているのとで、もうダメかも、と思い始めます。
Highさんとスライドします。遅れている私を見て「ファイト!」と声をかけてくれます。
それに対して私が応えた言葉は、どうもモゴモゴ言ってて聞き取れなかったようです(笑)。
まあ、もともと滑舌いい方ではないのに加え、顔がかじかんでるのとヘロヘロなのとで、自分でも何言ってるかよく分からない感じでしたが。
ちなみに「まだ諦めてないです!」とか「これからまだ上げます!」とか言ってたつもりでした。
ああいう場面で、細かい内容のある言葉発しちゃダメですね(笑)。
7往復終了。あと5kmです。
あと5kmか。この時点では、まだ頑張るぞと思いつつも、走りきれるのかな、とも思うほど疲労してました。
再び追い風区間になったので、少し持ち直しますが、ペースは上がらず、ヘロヘロです。この状況でソロで走るのはキツい。。
ラスト2.5km。漢の出現。
最後の折り返しが近くなってきました。ここで久々にガーミンを見ます。全然もうダメと思っていたのですが、まだギリギリサブスリー、いや、少し上げてギリギリサブスリーくらいのタイムだったと記憶してます。
38kのラップが424、39kのラップが423 なので、言うほど落ちてはなかったんです。
まだ諦められない!
最後の折り返しを折り返してきたナコラマさんとすれ違います。だいぶ差がついてしまいました。もうナコラマさんのサブスリーは確実でしょう。
あれ。ナコラマさん一人で走ってます。takawonさんは?
なんとなんと!
takawonさんは最後の折り返し点の給水所で止まって私を待っててくれてます。
なんということでしょうか。感動で涙出ます。ありがとうございます!
離されて一人でラスト走るのと、takawonさんと一緒に走るのとでは全然違います。
「まだいけます!」
力強い言葉とともに走り出して私を牽いてくれます。さっきまでよりペースが上がりますが、もちろんついていきます。いや、絶対についていくのです。さっき一瞬でも諦めかけた自分が恥ずかしいです。
あと2.5km、終わってからぶっ倒れてもいい。
ついていけばサブスリーできる!
出し切るのです。一滴も残さず出し切るのです。
もう脳みそは全く機能していません。無我夢中で手足を動かしている状況です。
脳みそは機能しなくていいんです。こういうときには余計な考えはジャマになります。
残りあと1.5kmくらいでしょうか。まだ7分近くあります。まだイケる!
しかし、あと1kmを切ったところから、どうしても脚が動きません。ゴール手前の高崎線の鉄橋が遠く感じます。
このまま倒れてもいいと思いながら懸命に走りますが、takawonさんとの距離が少しづつ離れていきます。
ヤバい、これは間に合わないかもしれない。
これがオレの限界なのか。こんなところで限界を迎えるのか。
そう思って必死に走ります。フォームバラバラ、すごい形相です。
しかし、あと少しのところで間に合いそうにありません。。
悔しい、悔しすぎる。。
©ズンスポーツ
。。。。。。。。。。。。。
「こちらゴール地点の中継車です。
朝方はどんよりと雲が広がっていたこの荒川河川敷ですが、今は暖かい日が差して気持ちの良い冬晴れになっています。
そんななか開催された第24回赤羽トライアル、また一人の選手がゴールしようとしています。黒地に黒のユニフォームのりる選手が近づいてきました。
この赤羽トライアルは地元の草レースなので、ゴール地点に時計はありません。時計はありませんが、最後の力を振り絞ってゴールに飛び込んでこようとしているりる選手の表情、必死の形相のなかに無念の表情も見てとれるこの表情、おそらく彼には時計が無情にもいま、3時間を経過したことが分かっているのでしょう。
無念の思いのなか、りる選手、いま、手元の時計で3時間00分12秒でゴールです。」
「あー、悔しそうですねー。」
「先にゴールした仲間たちに迎えられてますね。サブスリー達成したナコラマ選手もいるようです。お互いの健闘を称え合っています。瀬古さんいかがですか」
「ま、今回、りる君は惜しくもサブスリー逃しましたけどね、やっぱり30km以降、それと最後の踏ん張りですよね、ここがやっぱり課題なんじゃないかと思いますよ。食べすぎなんですよ、彼はね」
。。。。。。。。。。。。。
今回はレース中に一人実況中継する余裕ありませんでしたネ。。
takawonさんは最後まで私を気遣ってくれました。気遣ってくれたあまり、自身もサブスリー逃してしまってました(スミマセン)。
集合写真。
※ナコラマさん、お借りしました。
みんないい顔してます。表情までお見せできないのが残念ですが。
私は、悔しすぎましたが、出し切ることはできたのではないかと思います。
逆に言えば、実力がまだ足りなかったということです。
この後、本戦(合戦)で、ナコラマさん祝賀とともに、ワタクシの反省点も明らかになるのですが、長くなったので、それは次回に。
ナコラマさん、改めてサブスリーおめでとうございます!
takawonさん、最後まで牽いていただき本当にありがとうございました。
zunさん、応援に来ていただいたうえ差し入れまで頂き(写真も沢山撮って頂きました)本当にありがとうございました。
Highさん、脚攣ってもサブスリー、さすがです。スライドで沢山元気もらいました。次はモゴモゴ言わないようにします(笑)。
ではまた!