毎週末の峠走が人生の楽しみになってる感がありますが、今週も行ってきました。
静岡側から上り、静岡・神奈川を隔てる稜線の峠が明神峠、そこからさらに上り三国山を迂回する形で山梨・神奈川を隔てる三国峠に到達。ちなみに、峠を超えて降りていくと山中湖に出ます。
ここは車で2回、自転車で1回、山中湖側から上って静岡側に下りる逆ルートで通ったことがありますが、山中湖は標高が高いので逆ルートだと上りは大したことなく、下るときに、何じゃこの傾斜、ありえんだろ、と思った記憶があります。
一説には(自転車界では)風張林道よりもキツいと言われており、私も風張林道とどっちがキツイか、走ってみようと思いました。
最寄り駅は御殿場線の駿河小山なのですが、コインロッカーが御殿場駅にしかないので、御殿場駅をベースにします。もともとは御殿場駅からバスで途中まで行こうかと思ったのですが、最近走行距離が伸びていないので、御殿場駅から往復することにします。また、三国峠を超えて少し下ると、富士山と山中湖の絶景ポイントがあるので、そこまで行くことにします。
峠の入口まで9km。全行程で往復32km。まあ、いい距離でしょう。
先週足柄峠に行くときに乗ったのと全く同じ電車で現地に向かいます。同じ時間の東海道線。今日も同じ場所で貨物列車にすれ違います。回って来る車掌さんも同じ人です。なんか、2週連続同じ列車だと、定例感がでてきて非日常の週末という気があまりしないです。
先週も平塚から乗って来たスチュワーデスが今日も乗ってきました。平塚から東海道線の下りに乗るスチュワーデスというのはどこに向かっているのでしょう??
御殿場線でも、先週も乗っていた東大ゴルフ部(ゴルフバッグにそう書いてありました)の女の子が今日も乗ってきました。はぁ、毎週こんなとこまで練習に来るなんて大変だなあ。ま、私も来てますが。。
そんなこんなで御殿場駅に着きます。コインロッカーに荷物を預けてさっさと走り始めます。
御殿場の市街地を抜けて峠の入口に向かいますが、緩やかな上り一辺倒というわけではなく、富士山から流れてくる幾筋もの川を渡るたびに下って上る感じです。一か所なんて300mくらい10%近い斜度で下らされました。。帰りは疲れ切った状態でここを上るのか。。
とは言うものの、天気もいい中、景色のいいところを走っていると、あっという間に時間は経ってしまい、9km走って峠の入口です。
いよいよです。
ていうか、先に結果(笑)。
止まらずに上ることはできましたが、マジでキツかったです。
峠区間のスペックとしては、距離6.7kmの平均斜度10.3%。風張が4.1kmの11.9%なので、スペック的には風張に負けず劣らずです。
7km近くも平均10%が続くとか、冗談でしょ、と(笑)。
ていうか、この道、絶対設計がおかしいんですよ。
ふつう、峠道というのは、集落のある川沿いに上っていき、集落が切れていよいよ山深くなったところで、
①川から離れつづら折りで稜線まで上り(ここがキツいポイント)そのうえで、目指す峠に向かって稜線に沿う形でさらに上っていく(つばきラインや顔振峠など)、または
②つづら折りで目指す峠に向かって直接上っていく(足柄峠、和田峠)、のどちらかです。
いずれも、斜面が急なところはつづら折りで上っていきます。
しかし、明神峠というのは、川関係なく、いきなり稜線に向かって直登していきそのまま峠を目指して上っていきます。つづら折りは1か所しかありません。基本的には、峠にむかってほぼ一直線に進んでいくだけです。
そりゃ、激坂になるわけです。
もう、最初からウェルカム10%、その後すぐに15%が当たり前になります。この後、死のドーナツ区間があることが分かっているので、ペース度外視、とにかく持続可能なペースでそろそろと上ります。
※今回も、写真は全部下りのときに撮ったので、上りの方向からみると道の反対側(右側)から撮ったものが多くなってしまってます。ご了承ください。
おかしいよね、これ。この傾斜なら、道路つくるときにもう少し考えるよね、普通(笑)。
そしてドーナツ区間の18%勾配です。この角度、おかしいです、絶対。
急過ぎてアキレス腱が伸びちゃうよ。うれしい誤算は、これが500mくらい続くのかと思ったのですが、200mくらいで終わったこと。500mもあったら絶対上れません。
これ、ドーナツ区間を上から撮ったもの。斜面の下の方、見えないし(笑)。
ドーナツ区間を超えて、少し傾斜が緩くなるといってもたぶん15%近いです。もう、どうにでもしてくれ、と思いながらトボトボと上ります。
明神峠に着いたらさすがに一休みしようかと思っていたのですが、この道、明神峠で稜線の向こう側に出るのではなく、峠をかすめて稜線の同じ側を引き続き上っていきます。
全く傾斜が緩くなることもなく、とても一休みする雰囲気のところではありません。
ほらね。
仕方なく止まらずに三国峠まで行く覚悟を決めます。
明神峠から三国峠はだいぶラクと聞いていましたが、全然ラクになりません。普通に15%程度です。
ここで、自転車で上ってる人に追い付きます。いや、自転車はマジきついって。
「こんにちは(ゼーゼー)。この坂、ハンパないっすね」と挨拶してパスします。
「いやあ、自転車乗ってるのに恥ずかしいっす」とおっしゃるので
「いえいえ、自転車の方が絶対きついです」と言おうと思ったのですが、もうこれ以上しゃべる余裕なく。。
明神峠から1.5kmで神奈川県との県境に着きます。
この1.5kmが結構キツかったです。三国峠までもあと1.5kmです。ここでようやく稜線の向こう側に出て数百メートル平坦区間が続くので、ここまで来ればもう大丈夫です。たぶん。
お、これでもう上らなくて済むのかな、と思いますが、そんなに甘くはありません。峠に着かなくてはならないのですから、最後、また10%超の坂が現れて、ようやく三国峠に着きます。
以前(といっても6~7年前ですが)来た時にはなかったですが、立派な駐車場が出来ています。ハイキングの拠点になっているのでしょう。
ここからでも木の枝越しに富士山は見えるのですが、ここまで来たので、絶景ポイントまで少し下ります。下るだけの価値はあると信じて。
すげー。天気よくてよかった。
さ、時間もないので戻ります。
帰りは、坂が急すぎてブレーキをかけざるを得ず、足がだいぶ痛くなりました。下りの方がきついよってくらい(それはウソです)。
最近、峠へのアプローチが長く、その帰り道が結構つらいです。今日も峠の入口から御殿場駅までの9kmがきつかったです。気温も上がり、脚も痛くなり。。キロ530とかでしか走れませんでした。
暑くてペットボトルの水もなくなってしまったので、自販機でスポドリを補給します。これからの季節、アプローチを長くとるコースは厳しいかもしれません。
暑くて最後バテましたが、峠は止まらずに上れたのでよかったです(もはや、トレーニングであることを忘れ、峠を攻略できたかどうかだけを気にしている(笑))。
明神峠・三国峠ですが、風張林道よりキツいんじゃないかな、やっぱり。常に15%内外の傾斜で、斜度が緩くなる箇所は、神奈川との県境までの間には1か所しかありません。
Stravaでも、ランのセグメントはありませんでした。こんなところを上る人はほとんどいないのでしょう。。。