先週新ランド坂に行ったとき、久しぶりにCAAD9に乗った。
最近、ロングライドが多かったので、フルカーボン、電動シフトという楽ちん仕様のFocus CAYOばかりだったので、久しぶりにCAADに乗って、改めて違いにちょっと驚いた。
何ら数字に基づいたことを言っているのではないが、
一言で言えば、CAADの方が、中速域からの加速での反応が明らかに良い、ということである。32~33km/hくらいから踏み込んだときに体感できる。端的に言って、平地を巡航していて、楽しい。
普段よりも感覚的かつ推察に基づく記載が多くなるが、CAADとCayoの違いを自分なりに考察してみた。
1. 重量
実はCAADはパーツをほぼ全取り換えしているので、Cayoよりもだいぶ軽い。
しかし、今回はCAADはPowerTapのホイールを履いていたため、軽量ホイールを履いた状態のCayoよりも重かった(CAAD 7.65kg vs. Cayo 7.57kg)。
したがって、重量の問題ではない。
2. ジオメトリ
ジオメトリのうち、加速性能に影響を与えるのは、まずはリア-センター。リアセンターは短い方がかかりが良いと言われる。これは、踏んだ時にチェーンステーの弾性が大きい(=チェーンステーが変形する)と駆動力が逃げてしまうから、と整理している。しかし、CAADもCayoも405mmで同じ。
また、よく言われるのはBB下がりが小さい(=BB位置が高い)方がかかりが良いということだが、これは自分でもなぜそうなのか整理ができていない。しかしこれもCAAD 72mmに対しCayo 70mmであり、ほとんど差がない。というか敢えて言えばCayoの方がBB位置が高い。
両者のジオメトリでの一番の違いは、フロント・センターや、ホイールベースであるが、これらは主に直進安定性に影響を及ぼすものであり、加速性能にはあまり関係がない。
これらから推測するに、ジオメトリもあまり関係がないようである。
CAAD 9 | Cayo | |
---|---|---|
トップチューブ | 515 | 520 |
シートチューブ | 460 | 480 |
ヘッドチューブ | 110 | 105 |
シートチューブ角 | 74.5 | 74.8 |
ヘッドチューブ角 | 72.0 | 71.25 |
ホイールベース | 959 | 975 |
フロント・センター | 565 | 575 |
リア・センター | 405 | 405 |
BB下がり | 72 | 70 |
スタック | 517 | 504 |
リーチ | 368 | 383 |
3.フレーム素材
そすと、最後はやはりフレーム素材ということだろう。カーボンフレームは、剛性を強く出すこともしなやかさを出すこともでき、所謂エンデュアランス系ロード(Cayoもこの部類に入る)では、しなやかさ・衝撃吸収性等を重視して作られる。
一方のアルミは、もともと素材としての強度が弱いため、強度を出すために肉厚/大口径にする必要がある。剛性は口径の3乗に比例するため、強度を出そうとすると剛性は強度以上に高まる=剛性が高いフレームとなる、というのが私の理解。
ただし、ではアルミフレームは全て剛性が高くCAADのような加速の良いフレームなのかというと、ことはそう単純ではないだろう。そこに、素人には分からない、Cannondaleのアルミフレームの技術があるというしかなかろう。
以下、ご参考。
CAAD | Cayo | |
---|---|---|
ハンドルバー | EASTON EA70 380mm | 3T Ergonova Pro 400mm |
ステム | Cannondale C2 | Concept PX |
シフター | SRAM Force | Shimano Ultegra Di2 ST6770 |
クランク | FSA K-Force Light BB30 170mm コンパクト | Shimano Ultegra FC-6700 170mm コンパクト |
FD | SRAM Force | Shimano Ultegra FD6770 |
RD | SRAM Force | Shimano Ultegra RD6770 |
カセット | Shimano Ultegra 11-23T | Shimano Ultegra 11-23T |
シートポスト | Easton EC70 | Concept PX,Carbon |
サドル | 中華カーボン | Prologo Nago Evo w/ Ti rails |
ペダル | Look KEO2 Max | Look KEO2 Max |
ブレーキ | Shimano Ultegra BR6600 | Shimano Ultegra BR6700 |
ホイール・タイヤ・カセット除き重量 | 4.7kg | 5.2kg |
ホイール+タイヤ+チューブ
前輪 | 手組軽量+Pro3 Race | 0.97kg |
Fulcrum CEX6.5+Continental Grandprix | 1.25kg | |
後輪 | 手組軽量+Pro3 Race | 1.4kg(カセット込) |
Powertapホイール+Lithion2 | 1.7kg(カセット込) |