道具はケチらず~そうは言っても自作できる工具について

 

実はあまり自転車屋(「ショップ」とか言うのか、今風には)にお世話になったことがない。CAADを買ったのは米国の「ショップ」だったが、CAYOはJenson USAから通販購入だし、あとのはヤフオクまたはE-bayで調達した中古フレームもしくは中古車。フレームから組み立てるくらいだから、基本メンテや修理は全部自分でやっている。

ロードバイクはいろんな楽しみ方があるわけで、最低限の(出先で必要になる可能性がある)修理くらいはできないと不味いが、それを超えるメンテについては、自分で自転車いじってるヒマがあればローラーでも漕いでトレーニングしてた方が絶対に速くなるわけだし、いやいやオレはいじるのが好きなのだという人もいるだろう。どちらを志向するかは完全に各人の嗜好によるのであり、自分でいじれる人がエライわけでも何でもない。

私は「いやいやオレはいじるのが好き」なのだが、自分で操る道具については自分で整備できた方がいいだろうという思いもあるし、クルマとなると自分でいじるのは心配だが、自転車ならば基本、目に見える範囲、手の届く範囲でコントロールできるという安心感もある。

前置きが長くなったが、自分で自転車をいじるにあたって、基本的なスタンスは2つだけ。道具をちゃんと揃えることと、妥協せずに丁寧に作業すること。

フレームビルドの世界に入ると全く別ではあるが、フレームまではいじらないとするならば、基本的に自転車というのは組立なわけだから、正しい道具を使って正しい手順で作業をすれば熟練技能などなくても正しく出来上がる。という事実は、素材産業や「すり合わせ」が必要な産業は先進国がいまだ強みを持っている一方で組立産業は誰でも出来るから労働コストの安い途上国が強みを持っている、という誰でも知っている事実と重なるわけ。ホイール組みとなると、単なる組立とは若干違ってくるが、これとて丁寧に作業すれば、日曜大工でつくった犬小屋くらいの出来栄えにはなる。ホイール組みの話は別の機会に譲るが。

今日の本題はここからで、道具の話。基本的には道具はケチるべきでない、ということなのだが、別に最高級の道具をそろえるということを言っているのではなく、ありあわせのモノで済ませようとすると痛い目を見る、ということ。カーボンフレームの自転車買っちゃったらトルクレンチは必須だし、クランク一つ交換するにも専用の工具が必要だけど、それもちゃんと買って作業すれば失敗することはない、ということ。

ただし。この程度の道具でしかもめったに使わないのにこの値段かよ、というものがある。圧入工具である。ヘッドパーツやBBの圧入に使う工具は、専用工具と同じ原理のものが1000円かそこらで自作できるので、もちろんリスクはあるが、自作工具で十分だというのが私の結論。

部屋に転がってた自作圧入工具たち

①ヘッドパーツ関係

1. ヘッドワンリムーバー

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市販されているものと全く同じものが自作できる。鉄でもアルミでも、パイプを買ってきて、スライド丸ノコで切れ目を入れただけ。表面が剥離しているのは、たまたま径が合うパイプがステンレスしかなく、切れ目を入れた際にステンレス部分が剥離してしまったもの。もちろん、ステンレスである必要など全くない。スライド丸ノコとかがないのなら、最初から買った方が早いけど。

使い方は、ヘッドチューブに入れて、先が割れてるところが内側からワンに当たるようにして上からハンマーでたたくだけ。

2. フォークの下ワン圧入

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長ボルトをフォークに入れ、上から塩ビ管をかぶせワッシャーを介してナットを締めれば、塩ビ管に押されて下ワンが圧入される。

3. ヘッドワン圧入

2の自作工具の長ボルトをヘッドチューブに通し、両端に大ワッシャを入れてヘッドワンをワッシャを介してナットで圧入する。ただし、斜めに入ると死亡なので、細心の注意を払いつつ。ナットを締めるときにセンターがずれないようにするのがポイント。

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②BB関係

1.(これは自作ではない)たった1回のために購入したParktool BBT-30.3

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CAADのクランク(BB30)を交換するとき、古いベアリングを外すために購入。ほかに使い道なし。

2. BB30のベアリング圧入工具

新しいベアリングを圧入する際、ボルト・ナットとワッシャの組み合わせ(上の写真)に、上のBBT-30になぜか付属していたブッシングを入れ、ブッシングでBB両側のベアリングをはさむようにしてナットを締めるとベアリングが簡単に圧入できる。これ、ブッシングは外す方の工具に付属していたものの、ベアリング圧入をするにはもう一つ工具を買わなくてはならない。圧入する工具にブッシング付属させるのが普通だと思うが。。ま、外す方の工具に付属していたからこそ、圧入が自作で対応できたわけだけど。。

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まあ、自作したところで1回か2回しか使ってないものばかりなので、使い方も忘れかけてたくらいだけど。。