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金峰山から瑞牆山へ~百名山2座制覇

皆さんこんにちは。


充電期間、ずっと家にいても仕方ないので、とりあえず山登りにでも行ってきましょう。

登山は初心者なので難しい山はムリなんですが、でも百名山がいいな。
雪が残ってるところはやはりダメなので(アイゼンとか持ってない)、自動的に秩父・奥秩父へんの山々になりますな。
テントも持ってないし、クルマもないので、だいぶ行先限られますね。


最初は甲武信ヶ岳に行こうかと思ったんですが宿(白木屋旅館)がとれず断念。

んじゃ、金峰山瑞牆山と2つやっつけちゃえ、ということで、長野側から金峰山瑞牆山に登り、山梨側の瑞牆山荘に下りてくることにしました。

しかし、長野側の基地となる金峰山荘の予約がとれず。
満室っつーより、平日なのであえて休んでいるようにも思われ。

仕方ないので、金峰山荘からさらに4kmほど里に下りた川上山荘という宿に泊まることにしました。
4km余計に歩くことになりますが、ロードの4kmなんてすぐだろ。丘~を越え~、行こうよ~、口笛吹きつ~つ~♪ とか歌ってりゃ着くだろ。


さて、ここいらの山を長野県側から登るとなると、登山口に行くのが大変なんすよね。中央分水嶺の向こう側ですから。
小淵沢から小海線信濃川上まで行き、さらにそっから村営バスに揺られて40分かかるんです。


電車とキップ

時間ならある(ケチって普通列車で)

小淵沢駅

小学校のとき好きだった子が好きだった駅(なんのこっちゃ)

小海線

山賊焼弁当

これ松本だろ


信濃川上

1年ぶり2回目

村営バスはどうせガラガラで、また「乗客は9人、乳飲み子が1人、女性が2人、後は常連客♬」とか口ずさんじゃうんだろうな~、と思ってたらなかなかどうして。

川上村といえば、高原レタスの村。農家の年収2500万円とか言われてて、特段観光とかに力を入れずとも閉鎖された世界で存続しているイメージがあります。で、農家が外国人を研修生として受け入れているんですね。
昔は中国人だったようですが、今はベトナム人が主流のようです。

地元のスーパーに買い出しに行った帰りの研修生の集団とちょうどぶつかり、バスは満員です。ワタクシと女子高生1人以外は全員ベトナム人でした。


乗るときに運転手さんにベトナム人と間違えられないように、「あの、新田ってとこまで行くんすけど整理券とかないんすか」とわざわざどうでもいい話をしたりして。



川上山荘着。

山荘といいつつ、普通に村の田園地帯にあります。山はずっと彼方です。


山荘というよりはまあ、いわゆるペンションですね。女性オーナーが切り盛りしている感じです。
この日の宿泊客はワタクシ1人でした。
なんかワタクシだけのために食事つくってもらって申し訳ないですね。

夕食は17時過ぎには終え、明日に備えてとっとと寝ます。



翌朝は5時出発。
金峰山荘までの最初4kmほどはYamapの登山ルートに入ってないですが、こんな感じのルートです。


最初の4kmは普通の舗装路。もちろん上りではありますが、ま、舗装路なら楽ちんです。
鼻歌まじりでズンズン進みます。

この山なんじゃろ。

金峰山荘を過ぎるとこんな感じの林道に。
ところどころ傾斜が急ですが、まだ楽ちんです。


途中にこんな岩があって、ロッククライミングしてる人たちがいました。

この界隈、ほかにもロッククライミングできるところがあって、クライミング界では割と有名なエリアのようです。

しばらく行くとこんな橋で川を渡り、こっから本格的な登山道です。


が、まあ樹林帯のなかの普通の登山道という感じ。飽きます。


今日は2座行くわけだし、あんまりガシガシいかないようにします。

標高2300mくらいで稜線に出ると、まだ眺望は開けないものの、傾斜はなだらかに。
2400mくらいから急登になりますが、ほどなく頂上直下の金峰山小屋に着きます。

ここまで川上山荘から2時間半、金峰山荘からだと1時間45分です。だいぶ早いですね。

金峰山小屋から眺望が開けるようになります。

こっちが頂上。もうすぐです。


最後の急登をえっちらおっちら上り、標高2599mの金峰山に到着。意外と早く着きました。
景色いいです。ほかには誰もいません。



うっすら富士山も見えますが、午前8時でこんな感じなので、この後すぐに雲に隠れてしまいました。


ここからは稜線を西に進んでいきます。

こんな岩もあります

こういう稜線歩きは楽しいです。

振り返ると金峰山


この辺りから、メジャールートである瑞牆山荘からのルートで金峰山を目指す人とすれ違うようになります。

あれがこれから登ろうとしている瑞牆山です。

岩でごつごつしている山容が特徴的です。
つーか、あんなんどないして登るんやろ。

そして遠いな。。


このまま富士見平というところまで高度を下げていって瑞牆山の登山道に入ります。
そういえばこの一帯、シャクナゲの群生地です。まだ少し時期が早かったようですが。


しかし、富士見平までエラい下らされるんですよね。
地図では近くにあるし、ネットでも2座制覇もよゆー、みたいに書かれてたんですが、これ普通に2つ登るって話やん。
事前にそこまで見てなかったんですが、富士見平の標高は1800mあまり。なんだよずいぶん下りて来たなこりゃ。

なんか普通にもう1つ山登るだけの体力が残ってるのか不安だったんですが、時間は予定より1時間も早いこともあり、まあ、少し休んでから行きますか。
何よりも、あの山容を見てしまっては、登らずに帰るわけにはいきません。


富士見平は文明的なエリアで、山小屋は平日にも関わらずちゃんと開いていて、カフェっぽくなってて食事もできればお酒も飲めます。

ま、今はとりあえずコーラを調達しつつ、昼ご飯用に持ってきた菓子パン3つをほおばります。あと経口補水パウダーも。
体内に入れるべきものは全て入れて、これでハンガーノックとかは大丈夫でしょう。あとは脚さえ持てば。

20分ほど休んで、ゆっくりペースで瑞牆山に向かいます。


こんな沢を渡ります。

こっから急登が始まりますが、南斜面なので太陽が照り付けて暑いです。

あぢー。これ去年夏の巻機山を思い出させる暑さです。。


だいぶヘロヘロ感が漂ってきたんですが、上に進むにつれて岩場の急な上りになり、その頃から、さっき食べた菓子パンがエネルギーを生成し始めたのか、元気になってきました。
ゼーハー言いながらも、ガシガシ登っていきます。

こんな感じで鎖場やハシゴで岩を上っていくんですね。


そうこうしているうちに、それらしきものが眼の前に見えてきます。
お、もうすぐじゃ。


とうとう頂上です。標高2230m。

瑞牆山、とったどー。


富士山は雲に隠れてしまいましたが、頂上からの景色はハンパないです。
金峰山より標高は350mも低いですが、この断崖絶壁感はすごいです(金峰山もそこそこすごいけど)。



これは来てよかったです。



で、頂上に高齢者10数名(ほとんどがおばーちゃん)のパーティーがいて、よくこんなとこ登って来たな、と思ってたんですが、そのうちの誰かが誕生日だったらしくハッピーバースデーを歌ってます。で、聴いてると、74才。

すげーな。。

で、おばーちゃんの1人と少ししゃべったんですけどね若い女性は苦手ですがおばーちゃんは結構得意)
私が今朝金峰山に登った後に瑞牆山登ったと聞いて「すごいねー」とか言ってんですが、よくよく話を聞いてみると、この高齢者パーティ、3日連続で登山してるんですって。

1日目:金峰山
2日目:甲武信ヶ岳
3日目:瑞牆山←イマココ

そっちの方がすげーじゃないですか笑


さ、後は安全に下るだけです。

瑞牆山は、瑞牆山荘まで車やバスで来れてそこから割と短時間で日帰りできることもあって、かなり人気のようです。平日にもかかわらず、上りも下りも、かなり多くの登山客とすれ違いました。


途中の沢で頭から水をかぶって涼しくなり、再び富士見平に戻ってきました。
ここから、バスに乗る瑞牆山荘までは30分もかからないくらいなので、今日の仕事は終わったも同然です。

富士見平小屋に売っているビールにものすごく心が惹かれたのですが、まあ下山路がどんな感じだか分からないし、ここ以上に文明的であるにちがいない瑞牆山荘でも間違いなくビールは飲めるはず、と踏んで、富士見平では断腸の思いでガマンします。

さ、そうならそうと、とっとと下山です。特に危ない箇所もなく、淡々と下りていき、13時20分に瑞牆山荘着です。
バスの時間まで1時間ほどあるので、一杯やるにはちょうどいいです。

ついたー!

あれ。
閉まってる。。

ビールどこだビール!

なんか入口に「今日は仕入れに行っています」と書いてありました。

おい!

なんで山ん中の富士見平小屋がやってて舗装道路に面してる瑞籬山荘がやってないんだよ(●`ε´●)

これちょびさんなら(以下省略)。。


こうなったらバスの行先である韮崎までガマンするしかありません。
韮崎は、わけのわからん市町村合併より前のとうの昔から「市」だしね、特急あずさもそこそこ停まりますからね。
栄えてるに決まってますよね。

ね?


バスが着いて駅前をウロウロしますが、飲食店がありません。
あってもこの16時前という時間はやってません(昼やったあと、休んでから夜の営業になるらしい)。
駅前にコンビニ1軒もありません。

。。。。

失意のもと駅の待合室でうなだれていると、16時30分になるや待合室のとなりのそば屋が店を開けるではないですか。
ゲーッツ。ようやく。

なぜまた山賊焼か


そんなこんなであずさに揺られて無事帰宅しました。




登山初心者のワタクシにはなかなかキツかったですが、金峰山瑞牆山、両方行けてよかったです。


ではまた。