皆さんこんにちは。
レースレポの続きです。
前回までの記事。
前回までやや冗長な文章に終始してしまいましたので、簡潔にいきます。いこうと思います。
ちょっとわかりにくいですが、コースをガーミンので再掲します。
23km〜30km(415-439-448-444-448-444-503)
坂のてっぺんの三崎公園にようやくたどりついたところでした。
ここから小名浜港まで一気に下りますが、下りながら見る海の景色は割と絶景です。
うぉー、と声を上げたくなります。
しかし、三崎公園を越えてから風がさらに強くなりました。三崎公園のある岬のところがこれまではちょうど風除けになっていたのでしょう。
下る途中で短いトンネルをくぐったのですが、ちょうどトンネルが風道になって強烈な向かい風となり、下ってるのに全然進みません。。
この暴風のトンネルの中で女性ランナーに追いつき追い抜きます。
極限状態に男女2人を置くと何かが芽生えそうなものですが、特段何も起きませんでした。
「すごい風ですねー。全然進みませんねー」
とか言おうかと思ったのですが、シャイなワタクシは話しかけることができず。
なんかワタクシの人生の縮図ですね。。
下りきって少し走ると、小名浜港の岸壁に出ます。
このエリア、港のそばを通っている道路ではなく、漁港の岸壁に沿ってわざわざ海ギリギリを走るコースになっています。
風は海風ではなく陸風ですが、やはり海のそばは障害物が少ないので風が余計に強いです。
そして時折、漁港特有の「かほり」も。
もう、まともなペースでは走れないです。よくて445とかそんなレベルです。
進みません。もうだめだこりゃ。
もはやどんなタイムでゴールできそうなのかもわからなくなってきたので、目標を完走に変更します。
周りのランナーもこの風でキツそうでペースダダ落ちですが、そんな中でも、私のことをスーッと抜かしていくランナーもいます。
こういうところで地力のなさを見せつけられますネ。。
この後コースは岸壁から離れ、工業地帯を走る少し寂しいルートになるのですが、それでもかなりの人が沿道で応援してくれています。
それから、いわきサンシャインマラソンで特筆すべきは、ボランティアの人たちが非常に多く、マーシャルがすごく短い間隔で立ってくれていることです。
我々は、
「風つえー、進まねー、なんだこりゃー」
とか言いながら走っていますが、ボランティアの人たちは、この風の中ずっと立ったままランナーを見守り、そして応援してくれているのです。
本当に頭が下がります。
そしてぱっと見だいたいみんなカワイかったです。
ようやく30km。2時間12分25秒。
私がサブ315目指してたときの30km走のタイムですね。
そして29-30kmのラップではとうとうキロ5を見ました。別にあきらめてジョグにしてるわけではなく、すごく一生懸命走ってるんですけどね。。
しかし、30kmまですごく長かった。。
30km~35km(459-531-513-507-456)
このあと、まだアップダウンが2回あります。
1度上った後に下って、その先で折り返して同じところを逆から走るのです。
31km過ぎで上りに入りますが、斜度は大したことないのですが、思ってたよりも長い。ずっと長い。しかも風は向かい風。
「うわっ、ナニコレ、すんげー長いじゃん!」
とか言っていたら、ちょうど別のランナーに抜かされるところだったので、おっ、と一瞬気まずくなりましたが、これをきっかけに少し話しました。
「いやー、風キツくて心折れましたよ。頑張りましょう!」
と言って爽やかにそのランナーは先に行きました。
あっという間に先に行ってしまいました。
てゆーか、絶対心折れてないよ、あの人。。
今回、ワタクシは沿道で応援してくれる人たちに、かなりにこやかに反応することを心がけたんです。
これまでだと、よくて片手上げて走り過ぎるくらいだったのですが、今回は両手を振ってニコニコしながら「あざーっす」とか言ったりしてました。
実に珍しい。
でも、ヘロヘロになっていても、ニコニコして手を振るとこっちも元気が出るんですよね。
さっきの坂を上り切ったところには、地元チアリーダーの応援がありましたが、そこでも手を振って「あざーっす」と言って元気をもらいました。
坂を超えた辺りで、また別の女性ランナー(割と薄着)に横に並ばれます。この向かい風のなか、まったく負けずに力強く走っています。
マジでかっこいい。
りる選手、ここで何を思ったのか、このランナーの風除けになろうと決意します。
すっと前に出ます。
もう大丈夫だよ。ちなみに、見てわかるように、Metal Health Clubだからね。覚えてね。
ところが、なんか後ろに人の気配がしないのでキョロキョロしてみると、この女性ランナー、ずいぶん間をあけて私のことを抜き去っていくところでした。
なんか人生の縮図だな。。
気を取り直して、緩めの坂を下ってしばらく行くと、ようやく35kmの折り返しです。
35km~ゴール(619-527-501-449-508-456-503-439)
35kmの折り返し点では「大外傑」が脳裏をよぎりましたが、特に誰かが撮影している風でもなかったのと、そもそもちょびさんの実用新案特許なので、ふつうに内側を回ることにします。
そうだ、今回、テーピングしたりコムレケアゼリー2つ摂取したりはしたものの、いつもならとっくに、しかもこの風の中なのでなおさら、ふくらはぎが攣ってもおかしくないハズなのですが、疲労で痛みは感じるようにはなったものの、攣る兆候はなかったんですよね。
これ、最後にまとめで書きますけど、今回の最大の収穫です。
尻と太腿を使う走りに変えたのが奏功しているんだと思います。一方で、太腿は超痛くて上がらない。
脚が上がらなくてヴェイパーの底が地面を擦ってる音が聞こえてくるくらい。新しい走法での走力がまだない、ということだと思います。
それで、36kmのラップはなんか619もかかってるんですが、これは給水で止まったのと、そうはいっても脚伸ばしとくか(それ以上に疲れ切ってて少し止まりたかった)と思って止まったからなのです。
でも、思い出してみると、ふくらはぎは大丈夫だったよなー今回、と思ったわけです。
正直、この頃は一番疲労していて、もう最後の坂上れないよ、と思っていたのですが、ここにきて(というか逆方向に走ってるんだから当たり前ですが)追い風です。
最後の上りは強い追い風のおかげで、ほぼ平坦のような感じで切り抜けられました。
で、再び坂のてっぺんのチアリーダーに元気をもらいます。
下りも追い風です。なんか急に元気になってきました。
ま、それでもキロ5程度なんですが、坂を下りながら、スライドするランナーに誰かれ構わず声かけまくってエールを送ります。
「ファイトー! 負けるなー、頑張れー!」
実に珍しい。
こうすることで自分も元気になるし、アドレナリンが出てくる感じです。
ちなみに、私の声かけに対するレスポンス率はだいたい10%くらいでしたかね(泣)。
坂を下ればあと4km弱。
追い風基調なこともあり、元気を維持しながら、スライドするランナーに時折声かけながら、ただただまっしぐらにゴールに向かいます。
よくてキロ5切るくらいのペースなので脚は動いていないのですが、気持ちはすごく元気です。なんなんだこれは。
39km過ぎてガーミンを見ると、3時間15分も切れなさそうですが、ま、いいや今日は。
なんか、タイムはボロボロだし、走りもボロボロなんですが、この終盤での高揚した気分はなんなんでしょうか。
遠くにでっかいイオンモールの建物が見えてきました。
あと少しです。
いわきサンシャインマラソンのゴールは、箱根駅伝型または東京マラソン型、つまりゴール数十メートル手前で曲がり角を曲がってゴールする形です。
これが一番気持ちいいです。テレビに映える形です。
さあ、あの角を曲がればゴールです。
曲がり角の手前で、サングラスを外してキャップの上にかけなおす余裕までありました。
ゴールするとき、MCの人が一人ひとり番号と名前をマイクで言ってくれます。
ようやくゴール。
なんなんでしょうか。これは。。
タイムボロボロ、走りボロボロ。
なのに、これまでで一番楽しかった気がするのです。
楽しかったのは最後5kmだけかもしれませんが、今回、ただ一生懸命走る以外にも、応援の人に応えたり、スライドするランナーにエールを送ったり、女性ランナーの風除けになろうとして空振りしたり、いろんなことやったからでしょうかね。
全然簡潔な文章になりませんでした。
まとめとアフター編に続きます。。