ことの発端は、GWは峠走weekとか言って、片道35km、獲得標高1980mの大弛峠行っちゃおうかな、とか血迷ったことでありました。
長丁場だし初めて行くところだから一応調べてみたんです。
そしたら。。
6月上旬まで冬期閉鎖って。。もう夏だけど。。
言い忘れてましたが、大弛峠というのは山梨県と長野県の県境にある標高2360m、車で行ける中では日本で最も標高が高い峠です。
それと同時に、太平洋側に流れ出る富士川水系と日本海側に流れ出る信濃川水系の分水嶺にあります。
太平洋側と日本海側を隔てる分水嶺を中央分水嶺と言いますが、中央分水嶺は分水嶺の中でも最高格なのです。
※ちなみにワタクシは分水嶺フェチ。
ううむ。
せっかくやる気出したのに。。
こうなったら、大弛峠はムリでも、中央分水嶺の峠に行きたい!
中央分水嶺のなかでランで行けそうな峠というのはほかにどこにあるんでしょう。
※ここから先は分水嶺オタクの割とキモい活動の描写になりますので、できれば読まないで下さい。
中央分水嶺は、本州の真ん中辺を東西に貫いているように思えますが、なかなかどうして、結構意外なところを通ったりしてて、どこを通ってるかを調べるのも楽しいものです。
国土地理院のHPの地図サービスを開き、稜線の両側の源流がどの河川に繋がっているかを注意深く確認しながら中央分水嶺を辿って線を引いていきます。
マジ楽しいっしょ。
こんな感じでした。
浅間山付近は、普通と違って中央分水嶺の北側が太平洋行きで南側が日本海行きになってますし、糸魚川―富士川の中央構造線の辺りは、野辺山高原や塩尻市郊外など鉄道が普通に走る所を中央分水嶺が横切ったりしてて、分水嶺フェチはヨダレ垂れまくりです。
さらに、信濃川水系の奈良井川が一人気を吐いて南へと源流を延ばし、中央分水嶺を大きく南に屈曲させる辺りがクライマックスですね。
ですね、じゃネーヨ(笑)。
すでにほとんどの人がついてきてないだろーが、このオタク野郎。
中央分水嶺をめぐってはこんな本もあります。早速購入。
北海道から九州まで中央分水嶺をなぞり、中央分水嶺上の峠やその周囲の地区にまつわる話が綴られています。前述の奈良井川もそうですが、普通だったら関心を呼ばないような話も分水嶺目線で考察されていて、マジ面白いです(デラべっぴんの次くらいに面白い)。
敢えて言えばもう少し地学的な考察が欲しいところではありましたが。。
話が逸れました。
こっから普通の峠走ランナーの記事に戻ります。
中央分水嶺の峠に行くんでした。
候補2つ見つけました。
候補1つ目。
野反峠
信濃川水系の中津川の源流湖である野反湖の南側にある峠です。高原地帯にあり、野反湖を見下ろす展望台っぽくなってて景色よさそうです。
イメージとしては、ドライブデートで行く場所ですけどね。
彼女と一緒に初夏の風に吹かれながら新緑に映える湖を眺める感じです。青空の下、白いワンピースを着た彼女の姿も眩しいです。そのうちにムラムラして雰囲気も良くなって。。。
そこに汗だくになったオッサンがゼーハーしながら到着(笑)。
アクセスは吾妻線の長野原草津口から26km。距離はそれなりですが獲得標高は1000mほどなので斜度は大したことなさそうです。長野原草津口駅にはコインロッカーもあるようなので、モウマンタイです。
候補その2。
こちらはストイック系。秩父山塊のド山奥、行ってみましょう。
奥秩父は秩父鉄道が三峰口まで通じてますが、中央分水嶺までは山深すぎて、とても走れる距離ではありません。
ほかに鉄道駅としては群馬県に入って上信電鉄の下仁田駅。ここから中央分水嶺の田口峠までなら29km、なんとか走れそうです。
田口峠は標高1120mとそれほど高くなく、ド山奥感も奥秩父には劣るものの、ほぼ何もない林道を上り続けるマゾ感はきっとなかなかのもののハズ。たぶん峠にも何もないと思われます。
往復58kmはちとキツイのと、どうせこの距離と人里離れ感だとトレランベストが必要なので、それならいっそのこと着替えも持って峠を越えて長野県側に下りましょう。群馬側のストイックな峠道とは違って、高原の景色が待ってるハズです。
小海線の臼田駅までは田口峠から12km。下りはスグです。で、佐久平から新幹線で帰ってくりゃいいです。
さて、GW中に2つとも行ったりしちゃうんでしょうか。。
ではまた。