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食欲とマラソンの両立を目指しています

関東の峠走23コースのまとめ

ほぼラン日記に過ぎない私のブログですが、峠走まとめの記事は検索でたどりつく方もいるようなので、2021年4月に一度書いた記事を、その後に走破した峠も加えたうえで全面的に刷新しました(PC環境推奨)。
※検索でたどりついた方、念のためですが、こちらはランの峠走の記事です(自転車のヒルクライムではありません)。

2021年4月の記事はこちら。
theresalight.hatenablog.com

※更新履歴
 2022.5.2 野反峠追加しました
 2022.5.5 高山不動尊-飯盛峠追加しました
 2022.5.29 梅野木峠、成木峠追加しました。踊平トンネルへの川乗林道・日向沢林道が通行止めの旨追記しました。
 2022.8.14 鳩待峠、美ヶ原追加しました。上日川峠の距離・傾斜のデータを直近ガーミンのデータに更新しました。
 2023.1.22 番外編 藻岩山追加しました。


峠走というと足柄峠が有名というか定番ですが、それ以外にも峠走に適したコースはいくつもあります。
東京近辺の峠走のコースで私が走破したことのあるコースについて改めてまとめてみました。
ちなみに全て往復コースまたはループで、出発点に戻って来るコースになってます。

前回記事との比較でいうと、走破した峠を追加したほか、キツさランキングは順位付けは難しいのでカテゴリー分け(S~C)に留めました。カテゴリー内の記載順はキツさ順ではありません(カテゴリー内のキツさ順は判定してません)。
また、ガーミンのデータからとった平均斜度の分布やグラフを載せたりしており、こうした客観データをカテゴリー分けの参考にしました。

まずはキツさカテゴリー別に概要を。各ルートの詳細は後述します(距離は片道です、念の為)。

コース名 距離/獲得標高 斜度5%以上区間
距離/平均斜度※
寸評
キツさ度S
三国峠・明神峠
16.2 / 777
6.5 / 10.5
道の作り方がおかしい
風張林道
17.1 / 874
6 / 10.7
カザリンじゃネーヨ(笑)
美ヶ原
21.7 /1372
16 / 7.1
最初激坂きついし長い
キツさ度A
上日川峠
15.8 / 1177
13 / 7.6
ただただ長い
踊平トンネル
12.7 / 832
7 / 9.3
10%前後が続く秘境ルート。ダート有
大野山
8.0 / 644
6 / 9.3
10%超が4km。ラスボス注意
高山不動尊
10.1 / 633
4 / 10.0
高山不動の後にマジかという激坂
キツさ度B-1
(短いけど激坂)
和田峠
12.3 / 506
3 /10.7
ローディーも逃げ出す激坂
花立松の峠
12.7 / 566
5.5 / 8.5
穴場だがホントに何もない穴場
キツさ度B-2
(B-1とB-3の間)
梅野木峠
10.6/455
3.0 / 9.0
斜度適度、頂上は景色のご褒美有
成木峠
9.1/576
5.4 / 8.1
練習にはなるが景色まったくなし
足柄峠
12.6 / 661
5 / 8.2
定番ルートだがあんま好きくない
関八州見晴台
12.2 / 626
6 / 7.2
序盤顔振峠の上りがキツい
箱根ループ(旧道)
13.5 / 811
8 / 7.1
旧道七曲りはそれほどキツくない
キツさ度B-3
(ロング)
野反峠
25.4 / 1112
10.0 / 6.4
アプローチのアップダウン効く
御殿場五合目
15.6 / 961
9.5 / 7.1
ラストはマジかという激坂注意
渋峠(長野側)
14.0 / 776
9 / 6.7
標高高いので斜度の割にキツい
柳沢峠(山梨側)
16.8 / 1057
13.7 / 6.1
道路きれいで眺望よい
椿ライン
18.6 / 973
13 / 6.1
ひたすら長い。毛虫バイク注意
キツさ度C
鳩待峠
11.5 / 590
7.5 / 5.7
まあ上りやすい
ヤビツ峠
11.8 / 663
7 / 6.1
ローディ多いので注意
筑波山ループ
12.1 / 546
5 / 6.4
不動峠は結構キツい
日本平
5.1 / 260
3 / 5.3
短いが上からの眺望よい
番外編
冬の藻岩山
8.3/566
3.5/15.2
トレイル、キツいけど上からの眺望良い

※この列は「キツい区間の長さと斜度」を示そうとしたもの。1kmあたりの平均斜度が5%以上(小数点以下切り捨て)の区間が何kmあり、その区間の平均斜度がどのくらいかを示しています(下の表を参照)。平均斜度は斜度5%以上の区間だけを見ているので獲得標高を距離で除した値とは全く一致しません。
なお、このデータはガーミンの1kmラップ区間を単位としてますが、終点(峠の頂上)前の最後の区間が500mや700mといった距離でかつその区間が相応の斜度である場合は例外的にその距離でも見ています(三国峠・明神峠、柳沢峠など)。
※距離はkm、獲得標高はm、斜度は%

この表が、斜度5%以上の区間の分布です。単位はkmです。

平均斜度5%以上の区間の分布

あくまでガーミンの1kmごとのラップで区切って見た数字なので厳密ではありませんが、たとえば風張林道では平均15%の区間が1kmあるほか、9〜12%の区間が計4kmもあるじゃん、というイメージにはなり、ヤビツ峠と比べてまるでキツいということは示せているでしょう。


同じく斜度5%以上の区間について、斜度の加重平均と合計距離(上の表の右2列)を散布図で見たものです。

距離・平均斜度の散布図(5%以上区間のみ)

ヒマ人。。。


キツさ分類ごとに、各ルートの説明をします。

1. キツさ度S

このカテゴリーに属するルートは真の激坂。割と理解に苦しむような道路の作り方がされており、M度高い人はコタエラレナイ快感を得るかもしれませんが、普通の人は「ザケンナー」と叫びたくなります。斜度が急すぎて上りも下りも却って練習になりません。

(1) 三国峠・明神峠
  • コース概要:御殿場駅三国峠先数百メートル下った見晴らしのよいところ。距離16.2km、獲得標高777m、平均斜度4.8%
  • 斜度5%以上区間:6.5km、10.5%
  • 眺望:上り途中で富士山および眼下の景色広がる。三国峠から少し下ると富士山と山中湖の絶景
  • 交通:2車線良舗装の県道。バイク、車の往来多いが道幅広く特段問題なし。
  • コメント

15%がデフォルトで18%区間もそれなりに続く真の激坂。神奈川との県境(峠区間開始から5km強)まで脚を休められる箇所はほとんどない。峠に向かってほぼ一直線で進む設計がおかしいとしか思えない。1つ目の明神峠は激坂途中の通過点に過ぎず引き続き上り続けるしかない雰囲気。三国峠からやや下ったところからの眺望は絶景だが、急すぎて練習にはあまりならない。

  • 記事リンク:

theresalight.hatenablog.com

(2) 風張林道
  • コース概要:檜原村役場~風張峠(風張林道経由)距離17.1km、獲得標高874m、平均斜度5.1%
  • 斜度5%以上区間:6.0km、10.7%
  • 眺望:終点1km手前でマチュピチュのような絶景
  • 交通:峠区間は1.5車線林道。舗装一部悪い。車で通り抜け不可のため交通量は極めて少ない。但しロードバイクあり。
  • コメント

サイクリストの間で超有名な激坂、風張林道。略してカザリン。カワユイ名前とは裏腹に15%デフォの激坂がこれでもかと続く。ただし激坂区間の距離は三国峠・明神峠と比較してやや短い。林道前半で遠方右45度上方にみえるガードレールに心折れる。きのこセンターまでが一番きついがその後もきつい。きのこセンター後の平坦区間でいかに回復するかがポイント。終点前の絶景は見る価値あり。

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(3) 美ヶ原
  • コース概要:浅間温泉上~王が頭ホテル(美鈴湖・武石峠経由)距離21.7km、獲得標高1372m、平均斜度6.3%
  • 斜度5%以上区間:16.0km、7.1%
  • 眺望:武石峠以降は絶景が広がる(ハズ)
  • 交通:美鈴湖まで1.5車線林道。その後は2車線良舗装。観光シーズンは車多い。ロードバイクもあり。
  • コメント

浅間温泉から美鈴湖までがいきなり15%の激坂。3.5km上った美鈴湖から武石峠までの12kmは7~8%傾斜になるが、距離も長いので和田峠上った後に柳沢峠上るくらいのキツさがある。最後数kmは美ヶ原高原の絶景が広がるご褒美区間(ただし私が行ったときは霧で何も見えず)。ロードバイクでも有名な激坂コースで、距離の長さや標高の高さ、序盤で消耗することを考えると風張や三国・明神よりキツい。

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2. キツさ度A

Aに分類された3つの峠は、それぞれ特徴が異なるルート。このくらいのキツさであれば、元気があれば行ってみたいところ。

(1) 上日川峠
  • コース概要:塩山駅北口~上日川峠 距離15.8km、獲得標高1177m、平均斜度7.4%
  • 斜度5%以上区間:13km、7.6%
  • 眺望:峠区間の後半で広がる
  • 交通:峠区間は1.5~2車線。上日川峠は大菩薩嶺登山の入口なのでハイカーのクルマの交通が意外と多い。
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隠れた激坂、上日川峠。峠区間に入る前も、社会で習った扇状地を上っていくので、16kmほぼ上りっぱなし。国道から分岐した直後の激坂が一番つらい。ここを超えてしまえばあとは比較的ラク。最大斜度はそれほどではないが距離が長くてなかなか着かず心折れる。終点には山小屋があり簡単な食事もとれる点はマル。

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(2) 踊平トンネル
  • コース概要:奥多摩駅~川乗林道~踊平トンネル。 距離12.7km、獲得標高832m、平均斜度6.6%
  • 斜度5%以上区間:7km、9.3%
  • 眺望:眼下の眺望はほぼないが、断崖に作られた林道の擁壁が壮観。滝もあり。
  • 交通:峠区間は車両ほとんどなし。ただしオフロードバイク界でそこそこ知られた道なので注意。ハイカー多し。
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奥多摩の秘境、踊平トンネル。名栗の有間峠に抜ける道として掘られたトンネルだがトンネル抜けたところが大崩落したため工事中止となりトンネルだけ残っている。川乗林道の上りは最大斜度こそ大きくないものの8~10%レベルが延々と続く。途中から未舗装となるためトレランシューズ推奨。未舗装区間の前半も上りキツい。ラスト1kmほどは斜度も緩み最後は少し下ってゴール。
※なお、2022年5月29日現在、川乗林道、日向沢林道は通行止めとなっています。

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(3) 大野山
  • コース概要:山北健康福祉センター~大野山。距離8.6km、獲得標高615m、平均斜度7.2%
  • 斜度5%以上区間:6km、9.3%
  • 眺望:後半から眺望あり、頂上から富士山、丹沢湖の絶景
  • 交通:峠区間は1.5車線。集落、牧場等あるが交通量は少ない。
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距離は短いが後半一気に急登で上る激坂。足柄ボクシングジムあたりの平坦区間で騙されてはいけない。途中に現れるりんごの看板から集落までが辛いが、その後に現れる、前方視界の右上から左下を有り得ない角度で横切るガードレールにも一瞬何が起きているのか分からなくなる。牧場に着けば斜度緩むが頂上前で再びラスボスの激坂。最後までキツイ。しかし頂上からの富士山は絶景。個人的には好きなコースの1つ。

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(4) 高山不動尊-飯盛峠
  • コース概要:吾野駅高山不動尊~飯盛峠。距離10.1km、獲得標高633m、平均斜度6.3%
  • 斜度5%以上区間:4km、10.0%
  • 眺望:稜線に上ってる途中で一部あり。
  • 交通:峠区間は1車線林道。交通量は少ない。
  • コメント

サイクリストの間で有名な奥武蔵の激坂。序盤は傾斜緩いが徐々に確実に斜度が上がっていく。5km過ぎてから普通に10%超の激坂となるが、高山不動尊を過ぎてからが真の激坂。15%超のドーナツ坂が1km近く続き、どうみても奥武蔵グリーンラインにつなげるために無理やり設計したとしか思えない。稜線に出てからの7~8%の上りがラクに感じてしまうほど。終点飯盛峠には何もない。

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3. キツさ度B-1(ショート激坂タイプ)

なんか、キツさ度を4つに分けたらBばっかりになってしまったので、タイプ別に分けることにしました。まずは、激坂ですが距離が短いためにAではなくBカテゴリーとなった人たち。いずれも峠までのアプローチ区間が長いので総距離は12kmほどになってますが、峠区間は短いため、アプローチで脚を使わなければ攻略できるでしょう。

(1) 和田峠
  • コース概要:川原宿交差点(陣馬街道)~和田峠。距離12.3km、獲得標高506m、平均斜度4.1%
  • 斜度5%以上区間:3km、10.7%
  • 眺望:終点数百m手前で開ける
  • 交通:峠区間は1.5車線。舗装はよくないが交通量は少ない。ロードバイクあり。
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長いアプローチは快適だが、峠区間に入るとほとんど休む区間なく10~15%が襲いかかる。ロードバイク界でも有名な激坂。しかし距離が短いのでアプローチで脚を使わなければ何とかこなせる。眺望は終点手前で一瞬開けるのみなので期待できない。アクセスもやや不便。

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(2) 花立松の峠
  • コース概要:越生駅~花立松の峠。距離12.7km、獲得標高566m、平均斜度4.5%
  • 斜度5%以上区間:5.5km、8.5%
  • 眺望:終点手前で開けるがそれほどない。
  • 交通:1.5車線林道。一部崩壊補修箇所あり。交通量は少ない。
  • コメント

アプローチは長め。林道に入ってからは緩急おりまぜながら平均8%、稜線に上がるところでは15%近い。結構上ったので今着くか今着くかと思わせながらなかなか着かないばかりか、一旦下って上り返しさせるなど、心折れる度は大きい。終点手前で眺望開けるが、終点には何もなく殺風景。

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4. キツさ度B-2(中間タイプ)

中間タイプというのは、ショート激坂タイプと、この後出てくるロングタイプの中間。というか、どちらにも分けられなかったものをぶっこんだ感じです(笑)。

(1) 梅野木峠
  • コース概要:武蔵五日市駅~梅野木峠(林道大入線経由)。距離10.6km、獲得標高455m、平均斜度4.3%
  • 斜度5%以上区間:3km、9.0%
  • 眺望:終点からはあきる野方面の景色が良い。
  • 交通:途中まで2車線都道、良舗装。林道に入ってからは基本、クルマは来ない。
  • コメント

序盤7kmは平井川沿いの快適な都道でほとんど上らない。最後3kmで一気に上るが激坂区間はほとんどなく、終点近くから眺望も開け絶景ご褒美あり。林道大入線は入口にゲートがあってクルマは基本来ないので走りやすい。帰路は尾根伝いに林道梅野木線で下って来るのもまたよし。

  • 記事リンク:(成木峠と共通)

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(2) 成木峠
  • コース概要:軍畑駅~成木峠。距離9.1km、獲得標高576m、平均斜度6.3%(榎峠含む)
  • 斜度5%以上区間:5.4km、8.1%(榎峠含む)
  • 眺望:残念ながら全くなし
  • 交通:成木までは2車線都道、良舗装。林道に入ってからは、行き止まりなのでクルマはほとんど来ない。ロードバイクの練習場所なので注意。
  • コメント

軍畑駅からいきなり榎峠を上らされる。成木峠自体は全長4.5㎞で激坂はほとんどなく、ほどよく登坂の練習になるが、いかんせん上りきっても景色が全くないのが致命的。補給場所は成木の自販機と成木の家だけなので要注意。ロードバイクヒルクライム練習ルートになっているのでロードバイクに注意。

  • 記事リンク:(梅野木峠と共通)

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(3) 足柄峠
  • コース概要:山北健康福祉センター~万葉公園駐車場。距離12.6km、獲得標高661m、平均斜度5.2%
  • 斜度5%以上区間:5km、8.2%
  • 眺望:概してあまりない。終点から微妙に富士山。稜線超えて少し下れば眺望ポイントある模様。
  • 交通:2車線県道、良舗装。交通量は中くらいで走りに気を使うほどではない。
  • コメント

峠走のメッカだがアプローチが長いのが個人的にはあまり好みでない。矢倉沢から10%程度のつづら折りで上ったあと平坦区間を経て地蔵堂トンネル出口から上りが本格化。最後に急登するタイプの峠道なので余力残しておく必要あり。標準仕様と思っていると意外とキツい。富士山の眺望を得るには峠を超えて少し走る必要ある模様。

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(4) 関八州見晴台ループ(奥武蔵グリーンライン

顔振峠に上がる序盤の坂は15%あるのではという激坂。顔振峠以降は稜線に沿ったアップダウンなのでそれほどキツくない。関八州見晴台の入口から見晴台までは登山道を歩く必要あり。帰りは高山不動尊の激坂(上りはキツさ度Sに相当するのではないかと思われる)を下り国道299号に出るループコースをとったが、意外と長く、来た道を戻った方がラクかも。

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(5) 箱根ループ(旧道上り)

国道1号の七曲りは恐れていたほどキツくはないが、上り終点のお玉が池まで意外と長い。芦ノ湖で折り返して国道1号を戻る際に上り返しあり。強羅経由で寄り道して国道138号に下りる坂は上りたくないような激坂。国道138号国道1号は交通量も多くバスも走っており、路肩も十分でない区間があり、正直走りにくいので、あまりおススメしない。

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5. キツさ度B-3(ロングタイプ)

この分類は、斜度は大したことありませんが、距離が長くかつ最初から最後まで上り詰めのコース。この分類にあるコースが最も練習になると思っています。

(1) 野反峠
  • コース概要:長野原草津口駅~野反峠。距離25.4km、獲得標高1112m、平均斜度4.4%
  • 斜度5%以上区間:10.0km、6.4%
  • 眺望:白砂川の峡谷、ラスト2kmで眺望あり。終点は野反湖が美しい。
  • 交通:2車線国道、良舗装。観光客のマイカーおよび工事車両が相応にあり。
  • コメント

距離は長いが、前半15kmはアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を稼いでいくアプローチ区間であり、実質的な峠区間は約10km。峠区間は入口およびラスト2kmの斜度がきついが、全体的には緩やかな斜度の区間が多い。一方、復路はアプローチ区間で何度も上り返しさせられ、距離の長さもあってダメージが大きい。終点前2kmの眺望、終点の眺望は良い。

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(2) 御殿場口五合目
  • コース概要:御殿場駅~御殿場口新五合目。距離15.6km、獲得標高961m、平均斜度6.2%
  • 斜度5%以上区間:9.5km、7.1%
  • 眺望:市街地→自衛隊・米軍基地→林の中なので景観なし。終点から見下ろせばあるかも(行ったときは悪天候のため不明)。
  • 交通:2車線県道、良舗装。下りは追い抜くクルマの速度が速くやや気をつかう。
  • コメント

御殿場駅から新五合目に向かってほぼ直登するコース。斜度はそれほどきつくないが、富士山の形状を見ても分かるように徐々に急になっていく。県道から分岐した最終区間に「マジか」と思う激坂が出現するので要注意。終点でホッとして自販機で飲み物買うとゴミ箱がなく空き缶持って下ることになるので注意。全体的には走りやすくてよいコース。

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(3) 渋峠(長野側)
  • コース概要:サンバレー駐車場~渋峠ホテル~国道最高地点。距離14km、獲得標高776m、平均斜度5.5%
  • 斜度5%以上区間:9km、6.7%
  • 眺望:下界の眺望というより高原の景色の中を走る。横手山を越えてからは下界の眺望あり。終点からは群馬側の絶景。
  • 交通:2車線国道、良舗装。平日だったので交通量少。休日は多めと思われる。
  • コメント

スタート地点がサンバレーというズル(湯田中からサンバレーがキツいはず)。序盤に10%標識が何度か出るが、木戸池以降は横手山手前まではキツい上りはない。横手山ドライブイン前の坂は心折れるがそこを過ぎれば傾斜緩み眺望もよくあと一息。渋峠ホテルから国道最高地点まではもう500~600mある。標高が高い(終点標高2172m)なので酸素薄く坂スペックの割にキツいか。

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(4) 柳沢峠(山梨側)
  • コース概要:塩山駅北口~柳沢峠。距離16.8km、獲得標高1057m、平均斜度6.3%
  • 斜度5%以上区間:13.7km、6.1%
  • 眺望:ループ橋のあたりは下界の眺めが良い。終点から天気よければ富士山見える。
  • 交通:2車線国道、良舗装。交通量は多め。
  • コメント

上日川峠と同じく、スタート直後から扇状地を上っていくので16kmほぼ上りっぱなしなので練習になる。ただし、上日川峠の分岐を過ぎた後半区間の方がややラクか。地形を無視して作られた高規格国道なので、ループ橋やトンネルが多く、見晴らし良い点も多い。終点からの眺望もまずまず。峠には食堂もあり。

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(5) 椿ライン
  • コース概要:湯河原駅~大観山。距離18.6km、獲得標高973m、平均斜度5.2%
  • 斜度5%以上区間:13km、6.1%
  • 眺望:稜線に出てから良好。終点から富士山と芦ノ湖。下りで大島も見える
  • 交通:2車線県道、良舗装。交通量は中くらいだがバイクが多い。観光シーズンは多めか。5~10月は毛虫注意。
  • コメント

区間の開始点前の湯河原温泉街でも結構上らされる。椿ラインが始まってからは10%を超えるような傾斜はなく、距離が長いこともあり、下りも含めて一番トレーニングになる峠走コースの1つ。終点からは天気がよければ富士山と芦ノ湖、下りでは大島も望め、眺望は抜群。駅近くに温泉、終点にレストハウスあり。惜しむらくは夏の毛虫。。

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6. キツさ度C

こちらは、10%以上の激坂が続く区間がなく、距離もそれほど長くなく、初めての方でもおそらく大丈夫な優しい峠たちです。

(1) 鳩待峠
  • コース概要:尾瀬戸倉~鳩待峠。距離11.5km、獲得標高590m、平均斜度5.1%
  • 斜度5%以上区間:7.5km、5.7%
  • 眺望:笠科川の渓谷沿いに上る。深夜だったので詳細不明。
  • 交通:1.5~2車線の良舗装道路。津奈木ゲートより先はハイシーズンは自家用車通行止め。
  • コメント

尾瀬ヶ原の入り口である鳩待峠までの峠走。全線を通じて斜度は概ね均されており、とくに激坂区間もなく走りやすい。7km地点先の津奈木にゲートがあり、初夏と夏のハイシーズンは自家用車通行止め、それ以外も19~5時は自家用車通行止め。尾瀬に行くのに峠走する人もあまりいないので、ランナーに出会うことはほとんどなし。熊鈴は一応必要。

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(2) ヤビツ峠
  • コース概要:名古木交差点~ヤビツ峠。距離11.8km、獲得標高663m、平均斜度5.6%
  • 斜度5%以上区間:7km、6.1%
  • 眺望:途中見晴台あり。終点からは眺望なし。
  • 交通:1.5~2車線県道。休日は交通量(含むロードバイク)多い。バスも通る。
  • コメント

出発地から蓑毛までの間もアップダウンあるが上りの斜度は結構ある。蓑毛の手前が一番キツイかも。峠区間では6~7%の傾斜がコンスタントに続くので、トレーニングの観点では効果がある峠。ただし、一部1.5車線なうえに休日は交通量も多いとみられる(ロードバイクヒルクライムの聖地とされているのでロードバイクも多いと思われる)。

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(3) 筑波山ループ
  • コース概要:筑波総合体育館~不動峠~風返峠~つつじが丘駐車場~風返峠~県道42号~県道139号~筑波総合体育館。距離12.1km、獲得標高546m、平均斜度4.5%(つつじが丘駐車場まで)(全行程は24km)
  • 斜度5%以上区間:5km、6.4%
  • 眺望:表筑波スカイラインの景色良い。下に下りてから筑波山撮影スポットあり。
  • 交通:不動峠まで1.5~2車線県道。表筑波スカイラインは2車線。交通量はそれほど多くない。
  • コメント

不動峠までは7~8%が4kmほど続くので結構キツい。表筑波スカイラインに出てからは稜線をアップダウンで走り、風返峠からつつじヶ丘まで最後の上り。表筑波スカイラインからの眺め、つつじが丘への最後の上りで下界の眺望よい。

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(4) 日本平
  • コース概要:JAしみず~日本平。距離5.1km、獲得標高260m、平均斜度5.1%
  • 斜度5%以上区間:3km、5.3%
  • 眺望:標高低いが終点からの眺望は良い。富士山、三保の松原駿河湾
  • 交通:2車線。旧道だが交通量ややあり。
  • コメント

斜度はコンスタントに6~7%程度。新道は交通量多いので旧道がお薦め。トレーニング的にはやや物足りなさが残るが終点からの眺望は絶景。

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7. 番外編

(1) 冬の藻岩山
  • コース概要:札幌駅~慈啓会病院~(慈啓会ルート)~藻岩山。距離8.3km、獲得標高566m、平均斜度6.8%
  • 斜度5%以上区間:3.5km、15.2%
  • 眺望:晴れていれば頂上からの眺望は素晴らしい
  • 交通:登山口までは札幌市内の一般道。登山口からはトレイル、クルマなし。
  • コメント

トレイルなので斜度キツいところあり。そこは歩き。しかし緩いところもあり、結構走れる。頂上にはレストハウスもあり、眺望は絶景。

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最近新しい峠を開拓できてません。
有間峠、甘利山、高峰高原が気になってます。最終的には大弛峠へ(実現するのか?)

我ながらヒマ人ですね。。。
こんなことやってる間に走れ!(笑)