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食欲とマラソンの両立を目指しています

富士山マラソン レポ②(レース編)

さて、富士山マラソンレポのレース編です。



10kmごとに見ていきましょう。私のダダ落ちっぷりを。


スタート〜10k
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一番右の数字がPaceProが設定してくれた目標ラップ(目標タイム2時間59分40秒)で、その左が実際のラップです。PaceProの目標ラップは、アップダウンを考慮して設定されています。


スタートロスは6秒。ほとんどありませんね。

周りのランナーとともに沿道の応援の中を駆け抜けていきます。天気快晴。ちょっと寒いけど走ってるうちに暖まるでしょう。
スタート直後の、気持ちがMax高ぶりながらも、努めて冷静に位置取りやペースを調整するこの時間、緊張感があって結構好きなんです。


思ったほど周りのランナーも速くなく、入りの1kは417と目標ペース比2秒遅れですが、気にするほどのことはありません。

左に折れると目の前に雄大な富士山。思わず「おぉ」と歓声を上げたくなりますが、同時に小ボスの上りです。周りのペースに合わせて上り、2kのラップは428。ほぼ目標ペースに沿ってます。

平坦になったところで少しペースを上げ、この頃には小さなグループが緩やかに形成されつつあったので、その中に入ることにします。
3k以降、ラップは407、411、356、403とかなり速くなりますが、再び湖に向かって下り基調になったのと集団の中で幾分ラクなこともあり、このまま持続可能と思われたので、しっかりついていくことにします。

このまま10kまでは速めのペースで走り続けました。10kのオフィシャル通過タイムは41分51秒。なかなかいいペースです。


10k-20k
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11k過ぎで河口湖大橋を渡ります。この頃にはかなりはっきりしたグループが形成されていて、周りはお馴染みの顔ぶれになります。
救護ランナーのゼッケンをつけた大柄なランナー(横幅も結構大きい)がいつもそばにいたので、橋の上とか風が強いところでは風よけにさせてもらいます。風よけにさせてもらってこんなこと言って申し訳ないのですが、なんかこの人、私の前に出るときにやたら近くを通ってくんですよね。ていうかいつも当たってくる。そのたびに「スミマセン」と言ってくれるのですが、ならもう少し離れればいいのに。。
なんか違う意図?そーゆーのやめてよ(笑)。

そんなこんなで湖の北側に渡り、今度は河口湖の北岸を西に向かって進みます。
4分台一ケタでラップを刻みますが、全然いけそうです。というか、この後の坂で絶対遅れるので、ムリのない範囲でできるだけ貯金は作っておきたいのです。

18kを過ぎたあと、大ボスの坂を前に少し余力を貯めた方がよかろうと、何を思ったのか415まで落としにかかります。今思えばイミ不明。。いや、結構この時点で辛かったのかもしれません。
ペースを落とせば当然集団から離れます。自転車ほどではないにせよ、やはり集団で走った方がラクなのに。。19~20kのラップは415どころか420まで落ちてしまいました。


20-30k
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やはり集団から離れたのはマズかったですね。21kのラップは423。
それでもハーフの通過タイムは1時間28分18秒。まあ、まだいいペースです。

この時点でPaceProの目標ペースに対して1分40秒くらいの貯金があったので、坂次第だけどこれはイケる、と思ってました。
坂を上りきったところで1分程度の貯金が残っていれば、その後多少落ちたとしてもサブスリーいけるだろう、という読みです。

坂の手前に瀬古さんがいて応援をもらい、さあ、いよいよ最大の難所です。これを乗り切れば、なんとかなるでしょう。

上り始めてすぐ、一人のランナーをパスします。お、いいんじゃないか?これ。

ところが、だんだんと斜度がキツくなっていくんですよね。ところどころ10%はある感じです。
この程度の坂は峠走ではいくらでも走ってるのですが、ハーフの距離走ったあとこれ上るのは、マジでキツく、みるみる失速します。そんな間に、後ろから来たランナーにバシバシ抜かれ始めました。たぶんトータル1勝12敗くらい(笑)。

これマジで上りきれないかも、って思いながら、なんとか大野山の最後の上りを上るようなヘロヘロっぷりで(分からないですね笑)上りきります。しかし、22-23kのラップはなんと537です。おいおい、分の位が違うのではないか。。

確か、上りきったところで貯金は30秒を切っていたと思います。うへー。。


しかし、まだ諦めません。
坂でヘロヘロになりましたが、平坦になればまた復活です。元気になってペースを戻しにかかります。

ところが、415くらいまで戻しているつもりで走るのですが、どうにもこうにも420より速くなりません。これはどうしたことでしょう。。
一旦落ちたペースは二度と元には戻らない、というフルマラソンあるあるですね(私だけか?)。

と、ここで、背中が大きく開いたウェアを着た女子ランナーに抜かされます。
お! 神の恵み! この人について行こう!
と思うのですが、身体がついていけません。おかしいな。テストステロンの分泌量が衰えたかな。。(←バカか(笑)。走力の問題)


そんなこんなで、ペースも425くらいまで落ち、風もときおり強くなってきた西湖の北岸を何とか食らいついて走りますが、西湖の西端でまた小ボス的上りを上らされ、身体はかなり限界になってきて脚は今にも攣りそうな気配です。


30k~ゴール
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30kを過ぎた頃から湖沿いの単調な道(景色はきれいなんですけど、さすがに飽きた)を延々と走り続けるのが精神的に辛くなってきました。身体の方はとっくに限界です。タイムの方も430オーバーが標準になり、だんだん敗色濃厚に。。

あー、みんな今頃チャレマラや北千住頑張ってるんだろうなー。てりさんもGOROさんもSHISHIさんも、どの辺走ってるか分からないけど、頑張ってるんだろうなー。はてブロのみんなに応援してもらってるんだから頑張らなきゃなぁ。カフェイン投入したのに結果出さなかったら怖い密売人takawonさんに何されるかわからないなぁ(笑)。

そう思うと、気持ちとしては絶対にペースを落とさずに走り続けようという気持ちになります。
落としてもいいと思って落としたペースは想定以上に落ちてそして二度と元には戻らないので、絶対に落とさない気持ちで走ります。
それでも徐々に落ちてますが。。

34kmでようやく西湖から離れ、さっきヘロヘロになった坂を、こんどは下ります。下りで勢いをつけて、息を吹き返したいところです。
いま上って来るランナーのなかには辛そうな人や歩いている人も沢山いるので、そういう人に対して「ファイト―!」と声をかけながら下ることにしました。
これ、結構大事なんです。声をかけると、自分も元気になるのです。元気づけられるとかいうよりも前に、発声すること自体がいいようです。

ここで少し元気になり、坂を下りきったらあと6kmです。

しかしこの6kmの長いこと。。もはや気力というか無心で耐えて走るだけです。

さすがにここまで落ちるとサブスリーはムリですが、「サブスリー惜しかったね」というタイムでは走りたい。最悪でも3時間5分。ま、それはさすがになんとかなるでしょう。と思ってました。

しかし、あと5km、4kmというカウントダウンがなかなか進みません。ヘロヘロになりながらなんとかペースをできるだけ落とさないように走りますが、あと2kmくらいになって、ん?3時間5分も結構ギリかも、ということに気づきます。

ま、でも大丈夫でしょ、と思ってたのですが、ん?42kmポストがなかなか現れないぞ。
ん?なに、ゴールあんなとこ? あれ、間に合わないぞ、あ。あぁー。。
3時間5分9秒。。。


ま、いいんです、サブスリーしなかったんですから「だいたい3時間5分」でひとまとめです。

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21km過ぎの坂もキツかったですが、延々と湖の周りを風に吹かれながら走るのも、結構つらかったです。そして小刻みなアップダウンも。。
まあ、でもこのコース・環境でも走れる人は走れるのですから、まだまだ鍛錬が足りないということです。それだけです。後半の落ちっぷりを見れば、坂だけではないでしょう。


走り終えた後は、もらったタオルで身体を拭きながら放心状態でしたが、幸い、陽が高くなり暖かくなったので、着替えたあとに昼寝でもしたいくらいな陽気で、しばしごろんとなって余韻に浸っておりました。

こちらが完走メダルです。
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長くなりましたね。
応援してくれた皆さま、本当にありがとうございました。

次はいわきサンシャインでリベンジします(コロナもう来るな)。