緊急事態宣言が出てるなか、いくら人っ子一人いない場所でコロナ感染確率は限りなく低いとはいえ、峠走なぞにうつつを抜かしているのは批判の的となりそうなのですが、記録を残す意味もあり、Low-keyで昨日5月4日の峠走について書いておきます。
今回は山梨県の上日川峠に行ってきました。
場所はここです。大菩薩峠や大菩薩嶺の登山口になっている峠です。
15.8km、平均斜度7.4%です。
中央本線の塩山駅から出発します。
塩山駅を出発点とする峠としては、上日川峠のほかに、柳沢峠というのもあり、途中までは同じルートです。柳沢峠の方が国道のため多少ラクな模様。走りながら状況をみつつどっちにするか判断しようかなと。
塩山駅北口。ここから出発です。
ところが1kmもしないうちに、いきなり10%の標識がある上り坂が立ちはだかります。
続いて、普通に住宅街なのに7~8%の坂がストレートに続く状況に。
はるか彼方まで坂。。
そうです。ここ塩山はまさに小学校の地理で習った扇状地なのです。
従いまして、バリバリの傾斜地が延々と山のふもとまで続きます。坂なのが当たり前の土地なので坂ごときで道はカーブしないし、この坂は一時的なもので終わることもないのです。。
上日川峠にしても柳沢峠にしても、片道約16kmありますが、今の段階からこれだと先が思いやられます。
途中で国道411号に合流しますが、上り坂は引き続き同じような傾斜で続きます。
すでにこの景色、もうじゅうぶん上った感。。
しかし、だいぶ慣れてきたのか、この斜度であれば持ちそうです。即ち、国道をこのまま上っていく柳沢峠であればなんとかなりそう。
上日川峠の分岐とか見落としちゃったことにしてこのまま柳沢峠に行こうかな。。
その目論見もむなしく、大きく、大菩薩峠こっち、という分岐の看板が出ていました。はいはい、曲がりますよそっちに。
曲がったところからが上日川峠への峠道。残り8kmです。
ところがいきなり15~18%あるだろうという激坂に見舞われます。わ、なんだこれ。これ8km続いたら死ぬって。
ところが、日頃の行いが良いせいか、1kmもいかないうちに斜度は10%あるかないかまで落ち着きます。
この上日川峠ですがとにかくつづら折りが多いです。その分、斜度はある程度まで抑えられていて、入口のところこそ「マジか」という斜度でしたが、その後は7~8%、まれに10%あるかないかぐらいで、まあまあ対処可能な斜度が続きます。距離は長いけど、これならなんとかなりそうです。
その代わりと言っちゃなんですが、平坦で脚を休められる箇所は、沢を渡る橋くらいで、ほとんどありません。
あと、距離が長いのはキツい。ただ、上日川峠まであと何キロ、という表示が200mごとにあるので、これがカウントダウンされていくのを心の支えにします。ま、なかなか減っていかないんですがね。
上の方まで行くとだいぶ眺望が開けてきます。
南アルプスと、この写真では分かりにくいですが柳沢峠に向かう国道のループ橋も見えます。
これならギリ持ちそうだという思いの一方、最後にドカ上りが現れたらマズいな、と思っていましたが、最後は傾斜も緩みほぼ平坦な区間を経て到着。
上日川峠、制覇。。
頂上には山小屋がありました。
下りも長いなあ。
この峠の斜度だと、キロ4かそれを切るペースで快適に下れるはずなのですが、最近、下ると親指の付け根の甲側が痛く、とてもそういう状況ではなさそうです。
先も長いのでゆっくり下ります。ブレーキをかけながら走るとそれはそれで痛いんですけどね。。
ようやく国道に出ますが、今日は帰りが下り一辺倒なのに、暑さもあり、足の痛みだけでなく全体にバテてます。
途中で2度も休憩をとり、水分、アミノバイタルを補給し、11時半ごろようやく塩山駅に着きました。
やはり暑くなってくると30kmレベルの峠走は辛いです。
上日川峠、下りが暑くてバテましたが、峠そのものについていえば、事前の情報収集ではもっときつく風張なんかと並ぶイメージでしたが、後半がいくぶん楽なのでそこまでではありませんでした。が、何しろ16km上りっぱなしなのは大変でした。その点では椿ラインにタイプとしては似てますが、椿ラインよりは斜度がキツいのと、上日川は序盤のキツさが精神的に堪えますね。。
以上です。