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食欲とマラソンの両立を目指しています

行くぜ!風張林道

今週の平日は、まさかのランオフ×5。

 

気持ちの切り替えが下手なので、仕事がピークだと走る気もあまり出ないのです。加えて、街に人通りが戻ってきたので、帰宅ランも結構走りにくい。そろそろ裏通りルートを開拓するかな。。

 

そんなこんなで欲求不満を吹き飛ばすため、週末は峠走ですよ。

 

当然足柄峠も考えましたが、土曜日には何やら足柄峠走のイベントがあるらしく、山北のコインロッカーがいっぱいになるリスクがあったのでやめました。ワタシのように電車派にとっては、コインロッカーの確保は死活問題なのです。

 

じゃあ、檜原村にしよう。

サイクリストの間で、関東最凶のヒルクライムコースとも言われる風張林道、行ってみましょう。ヒルクラ界のラスボスとも言われてますが、大丈夫でしょうか。。

 

といっても、風張林道は檜原村の中でも奥の奥、普段の峠走のように、駅のコインロッカーに荷物を預けて走り出しまた駅に戻って来るというロジはちと困難。何しろ最寄りの武蔵五日市駅からだと片道26km。

ウルトラ出たりトレイルやってる人にはなんてことない距離かもしれませんが、私にとってはまずムリ。

 

そこでバスの出番です。この前、和田峠に行ったとき、陣馬街道に出るまでのアップダウンの道をおサボりするために高尾駅からバスに乗りました。荷物は駅に預け、走る格好でバスに乗り、走り終わってまたバスで駅に戻ります。バスに乗る前にさすがに汗は拭かないとなので、タオルだけは持っていきます。短パンの腰のところにタオルを挟んどく小学校低学年スタイル(笑)。走る格好でバスに乗れるくらい暖かければこの方法がワークすることが分かったので、これで行きます。

 

武蔵五日市から檜原村役場までバスで行けば、そこからは風張林道経由で風張峠まで片道17km。林道入口までのアプローチが12.5kmほどとちょっと長いけどまあ行けるでしょう。何しろ平日全く走らなかったのだから、これくらいは行かないと(平日全く走らなかったのだからムリせず短か目に、という発想はありません。。)。

 

 

 

さて、金曜は気合いを入れて寝ます。

今回はちゃんと起きましたよ。だがしかし、夜中にまさかのこむら返りで悶絶。マジか。。

朝、コムレケアを飲んでとにかく出発します。

 

行くぜ、風張林道!

 

武蔵五日市の駅からバスで檜原村に向かいます。ハイキングに行く人たちで長蛇の列です。

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バス会社の人が来て、私のすぐ前で列を区切って、「ここからは2台目のご案内となります」。ラッキ、座れるぜ。

思わず、後ろにいた60代とおぼしきハイキング女性2人組に「座れますね、僕たち😁」と話しかけ、どこ行くんすかとか天気の話とか。見ず知らずの人に話しかけて世間話するなんて、オレも変わったな。。

若い頃にも見ず知らずの女性に積極的に話しかけることができる性格であれば私の人生もまた違ったものになっていたかもしれぬ。

 

バスに揺られて約20分。檜原村役場に到着。

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走り始めます。この交差点を右に曲がって北秋川沿いに進みます。しばらくは川沿いの快適な道が続きます。全体としては上り基調ですが斜度は緩くときどき下りもあったりします。ここら辺はいつも通りキロ5ペースを守って脚を温存します。

 

ちなみに、風張林道の途中に「檜原きのこセンター」というところがあり、どうも噂では、林道入り口からきのこセンターの間、特にきのこセンターの手前が一番キツいそうです。

 

平坦区間を走っていても「檜原きのこセンターあと◯km」という看板が出ていて、その距離がだんだんと短くなっていきます。「地球滅亡まであと◯日」とカウントダウンされているような気分です。。

 

そんなこんなで緩い傾斜区間が約10kmも続き、藤倉というところに着きます。北秋川沿いのバスはここが終点です。

ここからが本番かと思いきや、まだ始まりません。ラスボスに会うまでは長いんだな。。

11kmくらいからようやく斜度が本格的になってきました。いよいよか。

 

12.5km過ぎで、都道から大きくUターンする形で風張林道が始まります。きのこセンターまで1.5kmの看板。

(今回も写真は全て帰りに撮ったものです)

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右から上ってきて、Uターンして左の道を上っていきます。

ちなみに、この風張林道開始地点の写真、自転車界では有名な写真です。私が下りてきてこの場所で写真を撮ろうとしたら、2~3人のロードバイク乗りが写真撮ってました。もう有名な撮影ポイントになってます(笑)。

 

さあ、ここからいよいよ始まりますが、上の写真に見えている区間を超えると早速10%超の坂です。まあ、これくらいは想定の範囲内。持続可能なペースで進みます。たぶんあと4km強です。

っと、右遠くの上方の尾根にガードレールが見えます。あそこまで上るん?

「冗談だろー」と思わず叫びます。

(ちなみに写真は下るときに撮るの忘れました)

 

そのガードレールに向かう道です。

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こんなのが続きます。写真だと斜度がそれほどに見えませんが、こんな斜度だったらヘアピンカーブで道を付け直すとかするだろー、と思うような斜度です。

つーか、ここに来るまで10km以上走ったんだから、それまでに予めもっと上る道路にしてくれよ。。

 

まあでもここまで上って来たおかげで眺望が開けます。

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おー、これがあるから峠走はやめられないぜー、しかもきのこセンターまであとわずか。のハズ。

 

道が左カーブしてるのでカーブの先はようやくきのこセンターかと思いきや。

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ウソだろー。。

今回もっとも精神的にダメージを受けた瞬間です。これ、本当にきのこセンターの直前なんですけど、本当にきつく、歩いてるんだか走ってるんだか分からないスピードで上りました。

 

やっとこさできのこセンターの前に着きます。

ここから100mくらい平坦な区間なので、一生懸命息を整えます。何しろ林道入口からまだ半分も来ていません。

※ちなみに、何度も登場する「檜原きのこセンター」ですが、ウェブサイトを見てみると、すごくちゃんときのこを育ててる感じのところでした。広告ではないのでリンクは貼りませんが。。

 

一応稜線には出たようなのですが、傾斜は再び容赦なく15%級が続きます。あ、これやっぱりこれまでの峠よりずっとやばいやつ。。

 

巻貝だってこれでっせ。

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20%とかいう激坂はありませんが、わずかの平坦区間を除いては常に15%級の坂が続きます。その区間和田峠や大野山より長い感じです。

 

っと、ここにきて、昨晩の脚攣りが復活する兆候。。こんなところで脚が攣ったらたまりません。頑張れオレのふくらはぎ。。

 

ここでこの眺望です。まさに天空。

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この景色をみた私の最初の感想。

「マジか、この景色。バカじゃねーのー、オレ、こんなとこまで上ってきたよ」

もちろんこれは、景色への感動半分、自分の変態っぷりへのねぎらい半分です。

 

これでもう頂上かと思うのですが、ガーミンを見るとどうやらまだ1kmほどあるようです。さすがにあとは稜線に沿ってゆるゆるとした道になるのかと思ったのですが、ここからまだ10%超が続きます。

「最後にこれかー」

「持ってくれよー、オレのふくらはぎ」

 

するといきなりバイクの音が聞こえてきて、メインルートの206号が近くを走ってることを知ります。あと少しだ。と思う間もなくいきなり終点です。

なんとか止まることなく完走できました。

 

ちなみに林道の出口はゲートが閉まっていて車は通れません。人や自転車は脇から出られます。

 

一応てっぺんからの眺望。

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さっきの場所からの方が良かったです。

 

で、写真撮ったりして休んでたら、ロードバイクの人が上ってきました。

ちょこっと話して

「走って上ったんですか?」と驚かれて気をよくしていましたが、

「この辺りよく来るんですか」と私が訊いたら

「ここはいつものトレーニングコースなんです。1度に2本走ってます」

なぬ?風張林道をロードで2本?それ凄すぎるんですけど。

「し、失礼いたしました!」

ちなみに、私はロードバイクだったら脚をつかずに風張を上れる自信はゼロです。

 

たぶん、私が直接口をきいてはいけないレベルの人だったに違いありません。

 

さ、バスの時間まで余裕がないので、とっとと下ります。が、ふくらはぎがプルンプルンです。真面目に下りを走るとヤバそうなので、今回はセーブすることにします。

 

長くなったのでもう途中だいぶ省略しますが、林道を出て都道に入った後、結局2、3回足が攣りました。バスにはキロ5で走れば間に合うのですが、長いこと止まってるとまずいので、今回はキロ4とか目指さずキロ5で安全に帰ることにしました。というかキロ5保つのも精いっぱい。

 

何とか11時1分発のバスに間に合い、武蔵五日市駅へ。ロッカーに預けた荷物を拾って着替え、電車で帰宅しましたとさ。

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そういえば電車の中で競馬新聞読んでた70代と思しきおじいさん、ハンゾー履いてたのでよく見たら、しかもハンゾーSだった。もしかしてめちゃ速いのかな。それか、分からず買っちゃったのかな。先代モデル、安いし。普通のスニーカーだとしたって安いよね。。

でも普段履きするには底が薄いと思いますが。。。

 

風張林道、ランで上る分には死ぬほどキツいということはありませんが、大野山よりもキツかったです。これに勝てるのは明神峠くらいかな。。。