不要不急の外出禁止令が出されているニューヨーク。
とはいっても食料品等必需品の買い物は許されているし、屋外での散歩や運動も可能なので、外を出歩いていると咎められたりするわけではない、もちろん。
しかし、ニューヨーク州の感染者数が5万人を超えるなか(うちニューヨーク市だけで3万人弱)、人々の危機感はおそらく日本とは比較にならず、街は閑散としている。
金曜日に、切替手続の済んだパスポートを取りにマンハッタンまで行かなくてはならなかった。日本領事館が入っているビルからも何人も感染者が出ており、行くのもそれなりにリスクがあったが、今の状況下で手元にパスポートがない状態が続く方がもっとヤバいので、取りに行くことにした。
2週間前に切替申請に行ったときには、まだ平常感があったマンハッタンだったが。
今回は。。
道路ガラガラ。
車もいないが、人もあまりいない。
普段だったら平日の昼間にはビジネスマンがうじゃうじゃいるはずのこの界隈、当然のことながらスーツ姿の人など一人もいず、散歩やランニングをしてる人たち、配達をしてる人たち、それからなぜか工事をしてる人たちくらいしかいない。
しかし天気いいなあ、オレも走りたいなあ。
一方、私の住んでいる郊外のウエストチェスター郡。ニューヨークの感染拡大の発端となった場所なので、おかげで日本でもその名を知られるようになってしまったが、現在の感染者数は7,875人。
感染者数増加ペースは若干鈍化したが、このままでは1万人超えるのも時間の問題か。
ちなみにウェストチェスター郡の人口は約100万人なので、1万人の感染者というのは、100人に1人が感染してるという計算になる。
しかも、ウェストチェスター郡でも、ニューヨーク市に近い南部(私が住んでるのも南部)の方が相対的に感染者数が多いだろうから、この辺りではすでに100人に1人くらいの割合で感染してることは大いにあり得る。
100人に1人! 100人なんてすぐ集まる人数。近くのスーパーで同じ時間に来店してる客の数なんて、ゆうに100人超えてるだろう。
1回スーパーに買い物に行ったら、ほぼ確実にコロナウィルスに触れているぐらいのつもりでいなくてはならない。
当然、帰宅したら手洗いうがいはもちろんのこと、買ってきた品物はすべてアルコールで外側を消毒。携帯やクレジットカードも消毒。
ついでに夜寝る前には体内もアルコールで消毒。。あ、それは普段からそうか。
州知事から、とにかく他人と6フィート(1.8m)離れることを徹底するよう言われているので、入場制限されてるスーパーに入るのに並ぶときもみんな1.8mあけて並んでるし、郵便局行ったらこんな風になってて、枠の中に1人ずつはいって並ぶようになってた。
さて、在宅勤務のストレスもあり息が詰まるようなこんな日常のなか、唯一の気分転換は週末の運動。
屋外での散歩や自然のなかでの運動は明示的に認められている(ただし他人と1.8m以上離れること)。
今週末は何やろっかなあ♪
ところが。
金曜日時点の天気予報。
ウソだろ。。
土日に限って雨。。
こんな生活で土日も外に出られなかったら、マジで頭おかしくなる。。
案の定、本日土曜日は雨。
まあ、しかし、レインウェアもあることだし、レインウェアを着て走ることにする。
雨のなかマジランは危ないので、という都合のいい理由をつけて、LSDにすることにする。
走り始めは一時的に雨が止んでいたが、途中から再び本降りになり、上半身はレインウェアのおかげであまり濡れなかったが、下半身と靴がびしょ濡れになったので、3時間の予定を少し早めに切り上げた。
ここでもみんな1.8mを意識していて、すれ違うランナーがものすごくよけてすれ違っていく。
近くの高校のトラックも、人が集まりすぎたので閉鎖されてしまったし、とにかく人と近づくな、というのが徹底されてきた。。