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食欲とマラソンの両立を目指しています

NYCハーフマラソン - 空腹と寒さで大失速

私がRunを始めるきっかけとなったのは、前にも書いたが、このNYCハーフマラソンの抽選に仲間うちで唯一人当選してしまったこと。あまり恥ずかしい走りはできないと思い、当初はこれに向けてランを始めたのであった。

とうとうその日がやってきた。フルマラソンであるNYCマラソン(11月開催)ほどではないものの、ハーフマラソンの方も、ニューヨークの街中を走ることができるレースとあって、ニューヨークのランニング界の一大イベント。エントリーフィーも130ドルとなかなか。

通常のNYRRのレースは、スタート時刻は1つで走力に応じて割り当てられたスタート区分の区画(Corral)から順にスタートする方式だが、NYCハーフのように何万人も出るレースでは、走力に応じてWAVE1~5に分けられ、WAVEごとにスタート時間が異なる。各WAVEの中もさらにCorralに分けられている。私は通常のレースではAA~LのうちのCだが、NYCハーフではWAVE1のD。WAVE1は7時30分スタートなので、始発で出てもギリギリ。。
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コースはブルックリンのProspect ParkがスタートでマンハッタンのCentral Parkがゴール。Prospect Parkを出発した後イーストリバーに向けて走る。マンハッタンブリッジでマンハッタンに渡ったあと、いつもは人は立ち入れないFDR Driveという川沿いのハイウェイを北上し、ミッドタウンのメインストリートの1つである42ndストリートを西進、7aveからTimes Squareを突っ切ってCentral Parkへ入り、ゴール。
Prospect Parkの中でスタート早々上りがあり、橋を渡るところにも上りがあるが、それ以外は概ね平坦。特に10km~16kmの一番つらそうな区間がFDRの平坦区間なのがとても助かる。

今回、会社の仲間がゴール地点まで応援に来てくれるので、金曜日に荷物を仲間に預けておけばゴール地点に持って来てくれるという。バッグチェックのために早目に行く必要がなく、とても助かる。なんか4人も応援に来てくれるらしく、超有難い(自転車のレースだと応援に来てくれる人なんかいない。。)。

いよいよ当日。4時半起床。
朝食は、冷凍食品のパスタ・ポテト・チーズとかがごちゃっと入ってるやつ。300kcalくらい。
3月にしては寒く、気温は1℃。予報を見ても、レース時間中は2℃くらいまでしか上がらない。少し迷ったが、これまでのレースと同様、保温・速乾性のインナーにTシャツ、下はバイク用ロングタイツに短パン。走り始めるとどうせ暑くなるので、ウィンドブレーカー等は着ないことにした。

スタート地点のProspect Parkには7時前に到着。普通のレースと違い出場者数が一ケタ多いのと、一大イベントだということもあり、セキュリティも厳重。スタートエリアに入るのに、空港にあるようなセキュリティゲートを通り、荷物チェックされる。
スタートエリアに入るとこんな感じ。なんか異様。
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いよいよスタート。前回1月のハーフマラソンのタイムは1:44:06。今回はコースがフラットなので、実力比やや過剰ではあるが1時間40分を狙っており、スタート当初から1時間40分のペーサーにひっついて行った。4:40-4:45のペースなので、最初は余裕。自分のT走ペースは4:30前後なので、負担をかけない範囲でペーサーより前に出て走ることにする。マンハッタンブリッジの上りでは、いつものように頑張り過ぎず、5:00前後までペースを落として余力を確保。8km-9kmのマンハッタンブリッジの上りを過ぎればあとはほとんどフラットだし、橋を渡り切った少し後の10kmの通過が47分ちょっとだったので、これはまあまあ行けるのではないか、と思っていた。

ところが、FDRに入る直前の補給ポイントでドリンクを飲んだ後、突然寒気を感じ始めた。あれ、おかしいな、走っていて寒いことなんて初めてだぞ。。
平坦なFDRの区間は4:30ペースで快調に飛ばすはずだったのであるが、ペースが伸びないし、つらい。4:50~5:00くらいまでペースが落ち、13km時点でペーサーにも抜かされた。ペーサーに何としても食らいついていかなくては1時間40分は切れないので絶対に後悔することは判っていたのだが、どうしても体が動かず。
そのうち、目を閉じたい感覚に襲われ、これやばいんじゃないか、と思い始めた。心拍も、いつもは180超で回し続けるのが165くらいまでしか上がらない。これ、ハンガーノックの典型的症状だな。朝食足りなかったかな。。

FDRを出る頃、残り5km地点では、走っているのがやっとの状況。ここからはマンハッタンのど真ん中、ギャラリーも多数いる区間なのに。。Jog程度のペースになり、なんとか歩かずに走り続けたいと思っていたのだが、Times Squareの大観衆を過ぎたところでとうとう歩いてしまった。あと3kmなのに。普通なら20秒も休めばまた走り出す気になるのだろうが、まったく走り出せそうな気がしない。走り出してもまたすぐ止まるの繰り返し。

Central Parkに入ってからは、さすがに応援の4人もいるので歩いているわけにもいかず、走り出す。どうせBIBでトラックされていて大失速してることや途中歩いていることはバレているのだろうが・・
それでも、応援の4人組を見つけたときは元気になった。笑顔をつくったつもりだったが、あとから見た写真では顔ひきつってるのなんのって。。なんとか走ったままでゴール。

タイムは1時間53分7秒。前回より9分も遅い。そりゃ歩いてりゃそうなるわ。ていうか失速したうえ歩いた割には速かった笑。2時間超えてるかと思ってた。Garmin先生のGPSが狂いまくって全部で24kmも走ったことになっていたので、オフィシャルな数字の方を載せます。
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15kmから何が起きたんでしょうね、この人。自分的には10km以降はずっと死んでた感覚だったのだが、15kmくらいまではなんとか走っていた模様。

応援に来てくれた4人のうち3人は自分たちもNYCハーフに応募して落選した人たち。なんか申し訳なかったな。

敗因分析。
実力不足というより、実力が出せなかった理由(実力と思っている力が出せなかったこと自体が実力なのであるが、そういう議論はここではおいておく。掛け値なしでみて1時間42分くらいでは走れておかしくなかったわけなので)。
ハンガーノック。前回ハーフのときと比べて食べなかったわけではないし、練習で17km走をするときなんてもっと食べてない気もするが、心拍が上がらずあそこまで体が動かなくなるのはハンガーノックの症状と言わざるを得ないだろう。実際、ゴールした後は、とにかく何か食べたい、という気持ちが最大だった。
②寒さ対策不足。最初に異変を感じたのは寒さを感じたときなので、寒さ対策が不足していたのもあるだろう。レースのときにはウィンドブレーカーは着たことがなく、いままではそれで問題がなかったが、気温1℃とかいうレースは初めてだった。練習で1℃とかだったらウィンドブレーカーを着る気温なわけなので同じように確り防寒する必要があったのだと思う。前半快調なペースで行ったことでいつもより汗をかいていたのもあるかもしれない。
③全体的な調整不足。前週に日本への出張もあり、練習不足かつ時差ボケが完全には抜けきっていない体調でもあった。これと①②の合わせ技か。。

4月、5月と短い距離のレースに出たあと、次のハーフは5月18日のブルックリンハーフ。リベンジなるか。。