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Garmin Vivoactive 3 レビュー①

先日購入を決めたランニング用ウォッチのVivoactive 3が届いたので簡単にレビュー。
theresalight.hatenablog.com

※使用8カ月経過後に改めてまとめたこちらの記事もご参照ください。
theresalight.hatenablog.com


まだランには使っていないので、ファーストインプレッションや日常使いとしてのレビュー。
(2018.12.1追記)ライフロガーとしての使い勝手を更新・追記。

1. 大きさと重量、デザイン
大きさは、Lezyneのサイコンと比べると当然だいぶ小ぶり(皆に共通認識される比較できる大きさのモノってなかなか難しい。ここではCR2032と比較してみた)。
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しかし、腕に付けてみると、時計としては大ぶりのサイズ。
重量は実測40g(Lezyneは64g)。つけた感じとしても重いという感じはまったくない。

デザインは、黒のシルバーリング付というカラーを選んだので、まあ、会社にしてっても大丈夫な感じ。
デザイン(および機能)上の特徴としては、ボタンは1か所しかなく、多くの操作はタッチパネルで行うという点。画面をスワイプしてスクロールしたりタップするほか、ボタンと反対側の側面をなぞることでも画面スクロールができるが、そっちは今のところあまり使わない。
デフォルトのウォッチフェイスはこんな感じ。
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シンプル。これは後ほど説明するが、Garmin Connect というアプリからいろんなウォッチフェイスをダウンロードして変更可能。

2. 日常使い(ライフロガー)としての使用
もともとラン用に購入したこと、また、これまでにWithing、Fitbitの2つのウェアラブルバイスを使い、いずれも数カ月で飽きてしまったことから、ライフロガーとしての期待はあまりしていないのだがGarmin的にはVivoactive3はそっちでの使用を念頭に置いたデバイスと思われるので、一応レビュー。

とれる情報としては、歩数、上昇階数、心拍数、消費カロリー、ストレス度、睡眠状況といったところ。あと、自分自身の状況ではないが、天気予報や高度の情報もとれる。
Bluetoothスマホとつないでおけば、電話やメール、メッセージの着信も教えてくれるし、カレンダーの情報も見ることができる。

①時計側での情報
常時表示されているウォッチフェイス画面を縦スワイプで各情報画面(widget)にスクロールしてその情報を見る、というのが基本。各Widget画面でさらに画面をタップするとそれぞれの情報の追加情報(ヒストリカルトレンド等)の画面になる。どのwidgetを表示対象とするかは設定で選択・変更する。選択するwidgetが多すぎると、ウォッチフェイスからスクロールする画面の数が増えて必要なwidget画面になかなかたどり着けなくなるので、ウォッチフェイスにできるだけ多くの情報を表示させ、widgetは本当に詳しく見たい情報についてだけ表示対象とするのが吉。
画面を左から右にスワイプすると前の画面に戻る。ウォッチフェイス以外のいかなる画面にいても、右側のボタンを押すとウォッチフェイスに戻る。
このあたりの操作は、テキストで書くと煩雑だが、実際に使ってみると感覚的にすぐ覚えられるので、特段問題ない。

(例)心拍数の場合
ウォッチフェイスから画面をスワイプして心拍数のWidgetに移動するとこのように心拍数の情報が表示される。
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この画面をさらにタップすると、心拍数の場合は安静時心拍数(RHR)のトレンドが表示される。
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My Day
My Dayというwidgetもあり、これを表示させると、歩数・上昇階数・消費カロリー・運動時間が1つの画面で確認できる。
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これらの項目はそれぞれのwidgetでも確認できる(個別のwidgetでは過去のグラフとかも表示できる)のであるが、私は歩数とか上昇階数にほとんど興味はないので(正直、こんなの運動に入らないので、こんなの一生懸命数えてたところでほとんど意味はない)、まとめてmy dayのwidgetで確認をしている。

ストレス度
心拍数をベースにしているらしいが、ストレス度というのも表示される。
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社内でプレゼンとかする前に密かに確認すると確かにストレス度が上がってたりする。部下の女性が話しかけてきたときに、「おお、◯〇さんが近くに来たらストレス度Highになったぞ」「えー、なんでですかー」とかいう風に遊べる(マジおっさん)。

Watchfaceの変更
情報はできるだけ一覧性が高い方がよいので、ウォッチフェイス画面にできるだけの情報を盛り込みたい。
デフォルトのウォッチフェイスはあまりにシンプルなので、スマホGarmin Connectというアプリをインストールし、Garmin Connect IQというサイトからウォッチフェイスをダウンロード。ウォッチフェイスの変更だけでも1回分記事が書けてしまうくらいなのだが、とりあえず私はData Loverというウォッチフェイスを導入した。
Garmin Connect IQから好みのウォッチフェイスをスマホにダウンロードすると、次にVivoactiveと同期した際にVivoactiveに表示されるようになる。スマホ側で表示項目の詳細を変更・編集することもできる。

Data Loverです。
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一番上の弧は、日の出・日の入インディケーター。オレンジ色のところが太陽が出ている時間帯で、小さい白いポインタで現在の時刻が表現される。画面では、昼過ぎなので真ん中よりちょっと右になっている。夏は当然オレンジ色の部分が長くなる。アウトドアで活動していて、やべえもうすぐ暗くなる、とかいうのが分かる。
その下の時計マークは、アラーム設定されていることを示すアイコン。その右の青いアイコンはBluetoothスマホと接続されていることを示す。
その下が日の出、日の入りの時刻。
で、その下が日付と天気。
時刻が一番大きく表示され、その右に気温。その下の小さいお天気マークと数字は明日の天気と気温の予報。
その下の山のアイコンの数字が標高。真ん中が現在の心拍数。で、右がバッテリー残量。
その下の数字が本日の歩数。真ん中のグラフが気圧の変化。右の数字が歩数の目標。
画面一番下の弧が、歩数が目標まであとどのくらいかを示すもの。

表示項目はある程度カスタマイズできる。個人的には歩数の目標とか要らないと思っているが、ここは変更できなかった。
画面下のグラフは、心拍数の推移とか歩数の推移とかにすることもできるが、そんなもののhistorical trendなんか追っても情報としては本質的には価値がないので、気圧の変化を表示するようにした。これなら天候の悪化とかが推測できる。

スマホ側の情報
スマホ側では、Garmin Connectというアプリをインストール。このアプリでVivoactive側の設定をしたり、またVivoactive側の情報をBluetoothで同期してスマホで見ることができる。当然、Vivoactiveで見るよりもスマホで見る情報の方が詳しい。

My dayのページにはこんな感じで1日の活動状況が表示される。
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たとえば心拍の項目をタップすると詳細(時間推移)が表示される。
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で、どんな活動をしたかというのがグラフの下に表示されるのだが、これは別に自分で「ウォーク」とか登録したわけではなく、Vivoactive側で腕の動き等から判断して表示している。デフォルト設定では歩行の場合10分以上続けた場合に表示される。ちなみにエリプティカルという運動をしたように表示されてますが、そんなことやってません。時々間違えることもある模様。それ以外は、結構正確に表示されてると思う。

3. ライフロガーとしての使い勝手
もともとライフロガーとして使うつもりはなかったのだが、結論から言うと、一部ややストレスを感じる部分がある。(2018.12.1追記)ほぼ問題なく使えた。
前回記事でも書いたが、この手のものは、データの正確性とストレスのなさがポイントなので、その観点からまとめてみた。

①データの正確性

  • 歩数~前にFitbitを使っていた際は歩数がやたらと多めに出て、それだけで使う気が失せたのだが、Vivoactiveは、500歩歩いてカウントは502だったので、ほぼ正確。ただし、歯磨きしてたら手の動きでカウントされたが。
  • 上昇階数~こちらもほぼ正確
  • 心拍数~これはそもそも手首で測るものは不正確なものだと思っており、実際に運動するときには乳バンドで測定するつもりなので、まあ、どうでもいいっちゃあどうでもいいのだが、一応、座ったり歩いたりしたときの数値をLezyneで拾った乳バンドの数値と比べてみた。同じフォーマットのグラフにできないのでナラティブな説明になるが、おおむね以下の傾向がある。 

 ア)座っている時などは、手首が0~5程度低めに出る。
 イ)歩き始めると心拍が上昇するが、乳バンドで心拍90程度まで上昇しても、手首は75~80程度を推移している。運動時に手首計測が低めに出るのはFitbitのときもそうであった。強度大の運動をするとさらに嫌になるくらい不正確になる(今回は調べてないが)。
 ウ)歩くのをやめて座ると、乳バンドで60くらいまで心拍が低下しても、手首は65くらいまでしか下がらない。しかししばらくするとア)の状態に戻る。
 エ)全体的に、手首計測による数値は、本当に心拍が上がったり下がったりしたときの反応が遅く(また、上がるべきところまで上がらない)、心拍が変化するようなことが何も起きていないときに5くらいの振幅で挙動不審に上下する傾向にある。

  • 睡眠分析~この日は6時40分に起きて会社に行ったんですが、どうも9時55分まで寝てたことになってるみたい。確かに電車の中で寝たけどさあ。

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(2018.12.1追記)この手の睡眠時間の誤検知が週に1~2回発生する。上記のように「起床→ちょっと活動→電車で仮眠」のパターンのみでなく、週末起きて普通に活動していても起床時間午後1時30分とかになることがある。スマホGarmin Connect上であとから起床時間を修正できるが、やはり多少のストレス。睡眠検知自体がいまいちなのもあろうが、睡眠は1日1回しか記録せず、仮眠を記録しない仕様になっているのも一つの原因であろう。仮眠を記録しないのは、ライフロガーとして二流と言わざるを得ない。

②ストレス
細かい点で少し気になったのは以下の点。だが、いずれも大した問題ではない。

  • しばらくデスクワークしてると振動で「Move!」と警告してくる。割と大きなお世話。多分止めることもできる。
  • 5000歩とか歩いたくらいで大げさに振動してトロフィーの画像で祝福してくれるが、いらない。多分止めることもできる。

 →(2018.12.1追記)しばらくすると目標歩数が勝手に上昇し、5000歩で祝福されることはなくなった。

  • もともとFitnessというカテゴリーの商品であり、決してアスリートを対象としたモデルではないので、それが理由かどうか分からないが、歩いたり動いたりするぐらいで運動扱いされるのが、おいおい大丈夫か、という気にさせる。「運動してるのに(=実はちょっと歩いてるだけ)私なかなかやせないの」って言ってる人とかを量産するんではないかと心配。
  • これは米国モデルだから仕方ないのだが、日本語表示が選べない。何が困るかって、メールやメッセージ着信をせっかく知らせてくれるのに、内容が文字化けして全くわからないこと。。
  • タッチパネルの反応がやや鈍いかな。気にするほどでもないけど。(2018.12.1追記)別記事でも書いたが、手を動かして時計を見る動作をするとバックライトがonになる機能について、反応が鈍いかつ遅いのが気になる。
  • (2018.12.1追記)別記事で書いた、プールやシャワーの水でタッチパネルが反応する問題は、市販のスクリーン保護フィルムを貼ったら解消した。ただしタッチパネルの反応がさらに鈍くなった感じはある。


結論から言うと、ライフロガーとして十分使えるものだと思う。ほかのものと比べて機能が充実しているのかどうかは不明だが。。使っているうちに多少のストレスは感じるようになってきた。ライフロガーの存在意義というのは、つけているだけで活動を記録してくれるという点なのだが、まあ日常生活における光学式心拍計の精度の低さには目をつぶるとしても(どうせ大した意味のある数字ではないので)、睡眠時間を週に1~2回手補正しなくてはならないのはやっぱりダメ。仮眠については手補正でも記録できない。
ライフロガーそのものの限界というのもあろうが、睡眠計測の部分や、タッチパネルの反応とかは改善可能な点だと思うが。
ライフロガーとして使い続けるかどうかは微妙なところ。。