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ロードバイクを買った後に買うパーツの順番

これを読む読者の方に、ロードバイクを買って間もない、もしくはこれから買おうと思ってる方がいるかもしれないので、今となって振り返ると、という点も含め、「ロードバイクを買った後に買うパーツとその順番」を書き記したい(ヘルメットとかU字ロックとかサイコンとかではなく、あくまでパーツの話)。

例によって、異論はあるだろうが、一人のロード乗りの意見を事例として紹介する趣旨。

 

①ペダル購入

 当たり前だがロードバイクにはペダルがついていないので、乗るためにはまずペダルを買わなくてはならない。選択肢は3つ。フラットペダル、SPDSPD-SL。フラットペダルは普通のママチャリとかについてるのと同じようなペダル、SPDクリート付きだがシューズ底からクリートが飛び出していない、SPD-SLはロードバイクの本流だがシューズ底からクリートが飛び出す。もの凄く簡単に言うとこういうこと。

 長々と途中経過は書かないが、結論は、街乗りするならフラットペダル(またはフラットペダルにトゥークリップをつける)、本格的に乗るならSPD-SL。以上。

街乗りってことは自転車下りてからも普通の活動するということだから、であれば普通の靴で乗れるのはフラットペダルだけなので、これで決まり。本格的に乗るなら、SPDは中途半端。SPD-SLだと歩きにくいというが、クリートカバーつければいいだけ。本格的にやるのに中途半端な選択をすると必ず後悔するので(ペダルに限らず)、最初からSPD-SLにするのが吉。

なお、当たり前だがSPDもしくはSPD-SLを選んだら、それ用のシューズも必要。

ちなみに自分は、1台目のクロスバイクはフラットペダル、CAAD9は最初はシマノの片面SPD(PD-A530)、その後WellgoのSPDを経て、Look KEO Maxに落ち着いた。Focus CayoもKEO。今ある街乗りロードのFondriestはフラットペダル、トラックレーサー片倉シルクはフラぺ+トゥークリップ。

②ハンドルバー

ロードバイクは空気抵抗との闘いであるので、トレーニングで心肺能力と筋持久力を鍛えることも大事ではあるが、なるべく空気抵抗が少ないポジションで乗ることが大事。その観点では、サドル高やハンドル高は適切に調整されている前提で言うと、ハンドルバーの長さがだいたいにおいて長すぎる。480とか500とかのサイズのロードを買うと、大体420mmのハンドルバーがついている。日本人の華奢な体系だと、420mmのハンドルバーをブラケットで握ると、肩幅より広くなっていることがほとんど。いわゆるバンザイ状態。わざわざ腕を広げて風を受けて空気抵抗を増やすのが馬鹿らしいと思ったら、まずはハンドルバーを交換。私は通常380mmのに換えている(CAYOは3Tのハンドルバーをムダにするのがもったいなくて換えていないが)。ハンドルバーの幅が狭くて困ることなど何もない。

③ブレーキ

エントリーロードだと、とんでもないブレーキがついていることがあるので、死なないことにある程度の重要性を感じる場合は、シマノの105以上のブレーキに早急に換えた方がよい。ただし、シフターとの互換性の有無が複雑なので、よく調べたうえで購入・交換すること。

私のCAADは、当初テクトロという効かなくて名高いブレーキがついていた。もっと早く替えるべきだったのだが、コンポを105からSRAM Forceに換装する際にブレーキだけはシマノにしようと思い、アルテ6600にした。ちなみに当時アルテ6700が最新モデルだったが、SRAMのシフターでは6700は引けないということだったので、6600にした。

④タイヤ

回転部分の円周部の軽量化は、自転車全体に加速度を与えるために必要な力を減らすだけでなく、回転部分そのものに加速度を与えるために必要な力も減らすため、回転部分以外の軽量化の2倍近い効果を持つ。また、タイヤは路面との抵抗や、グリップ、乗り心地にも大きな影響を及ぼす。

エントリーロードだと、油断してると300gくらいのタイヤが平気でついているので、まあ、200gくらいのものに替えるだけで、かなり走りが軽くなる。

私はあまり多くのタイヤをとっかえひっかえ使う方ではないので、どのタイヤがよいかという比較記事は書けないが、以前からミシュランpro3をずっと使っていて、最近はpro4。相対評価ではなく絶対評価だが、グリップがよく、乗り心地もよいのでどちらもお勧めできる。重量は23cでどちらも200g。

あと、街乗り用にはミシュランのLithionを使ってる。だいぶ安いがこれでも重量は220gなので、全く不満ない。

 

正直、ここらへんまではロード乗り始めて少ししたら一気に買っちゃっていいと思う。これ以外で「替えると走りが変わるよ」というのはホイールくらいだが、カネがかかる。それに、前にも書いたが、ホイール替えて速くなるのは、木のバットから金属バットに替えて打球が飛ぶようになるのと同じ話なので、そんなんで喜んでていいのか、ということではある。「ホイール替えると違うよな。やっぱZippだよ」とか言って悦に入っているのは、「金属バットに替えるとやっぱ打球の伸びが違うわな~」と当たり前のことを言って喜んでいるのと同義だったりする。

最初の段階なら、また、本当に速くなりたいなら、3~4万円でローラー台買って、もう少しお金たまったらパワーメーター買うというのが、順番。

 

ちなみに、ディレイラーだとかクランクだとかシフターだとかいうのは、高グレードのものにすれば多少の軽量化にはなるものの、替えたからって別に速くなったりしないので、安心してください。見栄とファッションの世界。むろん、趣味で乗ってるので、いいパーツをつけたいというのはごく自然(私もそうである)であるが、速く走るにはあまり関係がなく、まあ、いい時計したりいい靴履いたりするのと同じような話。