野猿街道を快調に飛ばしていい気になっていたところ、野猿街道に続く都道20号を左折し橋本駅に抜ける途中の多摩美術大前で、機材トラブルが発生したので、事例として共有。ものごとの途中経過は通常記載しないのだが、再発防止のためにも今回は経過及び状況を共有したい。
1. 現場で観測された現象
①リアディレイラーのプーリーが大きくホイール側に曲がってリアホイールのスポークに巻き込まれた。
→リアディレイラーはプーリーのみならず本体の樹脂部分も破損。また、リアスポーク1本が破損(破断はせず)
②チェーンはミッシングリンク部が欠損し破断。
③フレームのリアエンド部分に傷発生(涙)
↓これはホイールを外そうとしているところですな
↓見るも無残なRD6770....
2. 前兆と思われる現象
①当日、トラブル発生数分前から、ペダル部分の違和感および駆動部(ペダル、チェーン、スプロケのいずれか不明)からのわずかな異音を認識。
②トラブル発生直前の上り走行時に、フロントが意図せずインナーに落ちる現象が3回発生
3. 前兆への対応
上記②の発生により一旦停止し下記①②を確認。
①上記2.①よりペダルもしくはクランクの緩みを疑うも、異常なし
②上記2.②よりシフターの充電切れを疑うも、フロント・リアともに問題なくシフトすることを確認。
③ 直後に発進した際、リアホイールから異音発生、クランクが回らなくなり急停止。上記1.の現象を観測。
4. 原因と思われること
①帰宅後に確認したところ、ディレイラーハンガーが内側に婉曲していることが判明。このハンガー曲がりにより、ギアがローに入った際にプーリーがスポークと干渉し巻き込まれたものと推定。
②当日は、家を出てから現地まで、一回もローに入れていなかった。上記3. ②でシフトすることを確認した際にギアがローにその日初めて入り、その直後の発進でプーリーがスポークに干渉、巻き込まれて停止し、衝撃でチェーンがミッシングリンクのところで破断した、と考えられる。
③ハンガー曲がりの原因としては、昨晩、ホイールをパワータップから軽量ホイールに替えるときに、確かにリアディレイラー回りに気を遣わずに扱った覚え有り、その際に曲がったものと思われる。
④フロントが意図せずインナーに落ちる現象との関係は不明だが、その現象が起きた場所が当日初めての坂っぽい坂であったことから、大きいトルクがかかったことがハンガー曲りによるリアシフトの不味さと相まって発生したのかもしれない。
<余談>
今日は尾根幹を使わず野猿街道を使ったため、現場までの間、ローに入れることがなかったが、尾根幹を使っていたらファミマ前の坂あたりでうっかりアウターローに入れたりして、登坂中にこれが起きていたかもしれない。トルクがもっとかかっているだろうからスポークの2、3本折れていたかもしれないし、転倒して轢かれて死んでたかもしれぬ。
5. 教訓
①ハンガー曲りによるプーリーのホイールへの巻き込みは、自走が不可能になるばかりでなく、生命にかかわる事態も招きかねない重大なトラブルと認識する必要あり。リアディレイラーやハンガー回りを自分の●●●と同じくらい丁寧に扱う心がけを徹底するとともに、駆動系での異音・違和感があった場合には、ハンガーの状況やプーリーとホイールの干渉有無について必ず確認すべき。
②輪行バッグの重要性。今日はもともと帰りは輪行しようと思って輪行バッグを持っていたからよかったが、輪行バッグをもっていなかったらかなり面倒なことになっていた。リアディレイラーとチェーンを外して手で自転車屋まで押していくほかなかったであろう。
③街中でもない限り、タクシーはなかなか来ない。今回は配車アプリを使っても付近に空車なく呼べず。天気が良くて比較的暖かかったからいいようなものの、寒かったり夜だったらだいぶ焦る事態。潔く頭下げて人の助けを借りるのが一番。今回は、結局自転車を背負ったまま1km近く歩いて16号まで行き、ゴルフ練習場に駆け込んでタクシーを呼んでもらった。
Focus Cayoはしばらく入院。当面CAADのお世話になることになる。