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固定ギアに乗るということ

写真はウメザワの競輪フレームで組んだ固定ギアバイク。見てのとおりシートポスト角が異常におっ立っている、いわゆる児玉フレーム。

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固定ギアとかピストとかトラックレーサーとかいろいろな呼び方があるが、要するにリアハブにフリーがついていない自転車であり、後輪が回転しているときには常にペダルも回転させていなくてはならない代物。
※なお、ここでは、前後輪のブレーキがついていることは大前提として話をしている。

まあ、何でこんな自転車に乗っているのか。なんかメリットはあるのか。

結論から言うと、ほとんど何もない。単なる自己満足。

よく言われているメリットとしては以下のようなものがあるが。。
①構造がシンプルでメンテしやすい → 構造がシンプルなのは真実。部品点数が少ないので、メンテしやすいというのもウソではないが、これをメリットに挙げるほど普通のロードバイクのメンテに骨が折れるわけではない。
②「路面との一体感」等 → あ~、これ言う人よくいるんだよね~。「ペダルを踏んだ力がダイレクトに伝わる」とか。固定ギアだろうがロードだろうが、ペダルを踏んだ力はチェーンを介してハブを回転させるという点で、まったく一緒なんだが。。「路面との一体感」とかも何言ってるんだかよく分からんのだよ、こういう情緒的な表現は。。
ペダリングの練習になる → これも意味不明。普段よっぽど回転にムラのあるペダリングをしているのであれば、固定ギアの場合はバイクに押される形でペダルに普通と違った力がかかるので、それを以てペダリングの練習になっているかの如く錯覚に陥るかもしれないが。。
④緩い上り坂はむしろ楽 → これは本当かな。緩い上り坂を固定ギアで上っているときは、自転車自体が走っている以上ペダルを回転させようという力が働いているので(慣性力っていうの?こういうの)、アシストされているような感覚はある。だれか物理的に立証して。。
⑤脚を止められないのでトレーニング効果が大きい → ロードでも脚を止めなければいいだけの話。

一方、デメリット。
①これはフリー付シングルスピードでもそうだが、激坂は上れない。
②下りがきつい。歳とってくると高ケイデンスがつらくなるので、はっきり言って上りよりも下りの方がきついわ。
③何かと危ない。とっさのときに脚止められないし、カーブでペダルが地面をこする可能性はあるし、何かと危ないし面倒くさい。
④止まるたびに、いちいちペダルの位置を変えるために後輪を浮かさないとならない。

こんなとこっすかね。
自慢げに写真なんか載っけてる人間がメリットないって言ってるんだから、ほんとうにメリットなんかないんでしょう。
あえて言えば、私の場合、おっと俺ってば競輪選手が使ってたフレームで街乗りしちゃってるわ、とかこれって児玉フレームなんだけど誰か気づいてくんないかな、とかそういう中二病的、妄想的自己満足に尽きる。
いいのである。所詮趣味。趣味=自己満足。人を説得する必要なんてないのである。

児玉フレームの話はまたそのうち。