ランニング用GPSウォッチの検討

突然ですがランの話題。走ることにしたのです。。

毎年9月に開催される地元の5kmのレースに昨年、今年と出場。まあ、最初から歩いてたり、ベビーカー押してたり、犬連れてる人がいたりという感じで、半分くらいの人しか真面目に走っていないんじゃないかと思われる地元のゆるいイベントだが、ど素人なりに今年は22分台で走り切り、ついでに会社の仲間に誘われて出場した11月のマンハッタンの街中を走る5kmレースが楽しかったものだから、来年にはハーフマラソンくらいには出られるくらいにトレーニングしようと思い始めた。

自転車に比べると、揃えるものが少なくてラク
ランニングシューズは持っていたので、それ以外はスマホやクレジットカードを腕に巻き付けるアームバンドをアマゾンで10ドルちょっとで買っただけ。それで終わりでもいいくらいだったのだが、やはりランニング用ウォッチというのは買った方がよさそう。

これまでは、ロードバイクで使ってるLezyne Super GPSというサイコンを手に持って走っていた。Lezyneのサイコンは、何度かのファームウェアのアップデートを経て、低価格帯GPS搭載サイコンとしてはこれ以上ないくらいバランスのとれたものに仕上がっていた(しかも実売価格150ドル程度)ので、ランで使用したとしても機能的にはほぼ問題ないのだが、敢えて言うと
①持って走るのはやはりちょっといやだ
②ペース表示(kmあたり何分何秒ペースで走っているかの表示)がないのは不便

の2点だけが問題。逆に言うと、この2点だけのために多額の投資をしたくもない。

調べてみると、ランニング用ウォッチの世界では、GarminSuuntoEpsonあたりが主流らしいが、Epsonは米国では入手困難なので、事実上、GarminSuuntoの二択。

ちなみに、この手の機器を選択する際の基本的考え方は決まっている。
「必要な情報が正確に入手でき、使用にストレスがないこと。」
これ以上でも以下でもない。

この考え方をランニング用ウォッチに当てはめると(ど素人が言うのもなんだが)、以下の点が検討の際のポイントかと。
1. ペース、時間、距離、心拍数の4つが同時に表示されること
~この4つの項目を走っている最中に時計を一切いじらずに常に見ることができるのが絶対条件。逆に言えば、これ以外の指標は、走っている最中には不要。

2. 手首計測の光学心拍計搭載モデルが増えているが、心拍数は胸部バンドで測るべきものなので、光学心拍計は不要
~以前にWithingやらFitbitのウェアラブルバイスを使っていたときに、光学心拍計で計測された心拍数の不正確さは相当にフラストレーションがたまるレベルであると結論付けた。光学心拍計で計測しているのは心拍数そのものではないので、不正確なのは当たり前といえば当たり前。パワーメーターの記事でも書いたが、計測する以上は正確なものでなくては意味がないので、心拍数は胸部バンドで測るものしか信用しない。

3. データ分析による付随機能よりもデータそのものの正確性や基本的な使い勝手を重視
~なんか、トレーニングメニューの提供やらフルマラソン予想走破タイムの表示やら、そういった付随機能がいろいろついているモデルが多いようであるが、それよりもデータの正確性や基本的な使い勝手(GPSの正確性や起動時間、バッテリーの持ち、重量等)を重視。nice to haveよりneed to haveを重視。

比較検討結果
比較の遡上に上ったのは以下のモデル。
Garmin
1)Forerunner 235(日本でいうところのForeathlete 235J)
2)Forerunner 230
3)Forerunner 735XT
4)Forerunner 630
5)Vivoactive 3
Suunto
6)Ambit 3 Run
7)Spartan Trainer Wrist HR
8)Spartan Sport Wrist HR

価格でいうと、1,2,5,6,7が200~250ドル(6は200ドルを切る)、3,4,8が300ドル超。

さきほどの検討ポイント1~3に照らし合わせると、
1.の4項目同時表示だが、こんなのどれでも出来ると思いきや、Ambit 3ではどうも3項目しか同時表示されないらしい。よってAmbit 3は除外。

2.の心拍計だが、もはや光学心拍計搭載が標準になりつつあるので、あえてそれがついていないモデルを探す方が難しい。Forerunner230、同630はついていないが、ついていないからといって230が235より大幅に安いかというと全くそんなことはなく実売価格はほぼ同価格。630と735XTの比較もまた然り。どのモデルも、光学心拍計がついていても胸部バンドを使えばそちらの計測心拍数を拾うようになっているので、あえて光学心拍計なしモデルにこだわる必要もなし。よってForerunner230と630も除外。ちなみにすでに敗退しているAmbit 3 Runも光学心拍計なし。

残ったのは、Garmin Forerunner235、Forerunner735XT、Vivoactive 3、Suunto Spartan Trainer wrist HR、Spartan Sport Wrist HR(Sportは光学心拍計なしモデルもまだ買える様子)の5機種。これらをスペック表やレビュー記事等から比較したのが下表。

Forerunner 235 Forerunner 735XT Vivoactive3 Spartan Trainer Spartan Sport
実売価格($) 250 340 235 240 350/300*
GPS捕捉 GPS,Glonass,(み)* GPS,Glonass,(み) GPS,Glonass,(み) GPS GPS,Glonass
光学心拍計 ◯/×
加速度計
気圧高度計 × × × ×
コンパス × ×
電池寿命* 11h/9d 14h/11d 13h/7d 10h/14d 10h/14d
重量 42 40.2 43 66 72
防水 5ATM 5ATM 5ATM 50m 100m
ランニングの主な追加機能 ケイデンス、予想タイム 235に加えランニングダイナミクス(オプション) パワー計測(オプション) Trainerに同じ
主な心拍計測機能 VO2Max、リカバリー時間 235に加え%表示、ストレステスト(オプション)等 VO2Max、%表示 リカバリー時間 Trainerにほぼ同じ
他のスポーツ サイクリング サイクリング、水泳 サイクリング、水泳、ゴルフ等* サイクリング、水泳等 サイクリング、水泳等
水泳中の心拍計 × 乳バンドで可 ×
トレーニング機能 充実 さらに充実 ほとんどない そこそこ そこそこ

※Spartan Sportの価格は、光学心拍計有/光学心拍計無(胸部バンド付)
GPS捕捉の「(み)」は、「日本モデルの場合みちびき対応」という意味
※電池寿命は、GPS使用時/不使用時
※Vivoactive 3 の他スポーツの機能は全体的にしょぼい

で、Vivoactive 3に決めた。。

理由①:気圧高度計を持つのはこれだけ
 サイコンの世界では気圧高度計なんてあたり前なので、ランニングウォッチだとかなりのハイエンドでないと気圧高度計を備えていないことがまず驚き(Garminの数字シリーズだと935、SuuntoのSpartanシリーズでは最上位のUltraとか、または登山やトレイルランモデルでないと備えていない)。気圧高度計がないと、GPSのみで高度を測定することになるが、これがいまいちらしい。別に山登りするわけではないが、走ったコースがどれほど獲得標高のあるコースだったのかというのは一応知りたいし、知りたい以上は例によって正確なものでないと意味がない。よって、あんまり普通の人、とくにランナーが見るポイントではないかもしれないが、気圧高度計があることがVivoactiveを選んだ最大のポイント。

理由②:ランニングにおけるトレーニング機能等はしょぼいようだが構わない
 Vivoactiveというのは、Garminの数字シリーズと違って、ランナー向けモデルではない。"Fitness"という、成り行きベースプラスアルファくらいで運動してます、という人たち向けのシリーズ。従って、数字シリーズやSuunto Spartanシリーズのようなランのトレーニングサポート機能も乏しければ、フルマラソン予想タイムやリカバリー時間という機能もない。
 よって、ここは何を重視するか次第。私のように、すでに述べたように、必要なデータが正確に入手できることを重視するのであれば、気圧高度計をもつVivoactiveだろうし、ランニングにおける付随機能を重視するのであれば235などの数字シリーズになろう。

理由③:マルチスポーツを謳ってる割には他のスポーツの機能もしょぼいようだが構わない
 水泳時に心拍が計測できなかったりするのは泳ぐ人にとっては落胆ポイントに思われるのだが、私は水泳は苦手なのでトライアスロンに出ることはないだろうから、構わない。
 自転車に乗る時には、そもそもGPSサイコンにパワーメーターと乳バンドからデータをANT+で飛ばすというトラディショナルなことをやり続けるつもりであり、GPSウォッチなど使うつもりがないので、サイクリング時の機能などどうでもよい(スペック表を読んでもいない)。
 あと、Golfはやらないし、ヨガとかどうでもいい。

理由④:その他、使用にストレスを感じるような要素がなさそう
 Suuntoの66gとか72gとか、ちょっと重いんじゃないかなと思う。Lezyneのサイコンのカタログ重量が76gなのだが、持ってみるとずっしり重い。これに匹敵する重さのものなんか手首につけてハーフなんて走れまてん。その点、40g台前半のGarminなら問題なさそう。
 電池寿命であるが、どれも大きく変わらない。GPSモードで13時間持てば十分でしょう。自転車には使わないわけだし。

普通にいけば、私のようにあまり投資したくない人は無難に235を選ぶんだと思う。確かに235を選んだ方が楽しい人生が送れるのかもしれないが、150ドルのサイコンよりも乏しい計測機能のシロモノを250ドル払って買う気にはどうしてもなれないのです。

届いたら一応レビューする予定。。