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本州横断して日本海まで行ってきた(渋峠経由)その①

いつかやってみたいと思っていた本州横断で日本海まで行ってくる企画。なんとか梅雨入り前に実行したかったのだが、珍しく月曜日に有給がとれたので、日・月で行ってきた。

1.ルート選択・ルートプラン
東京から日本海まで本州横断するとなるといくつかのルートが想定されるが、もともとキツイことが大嫌いなので、電車でも上れるほどの、サイクリストに優しい碓氷峠を超えて行こうと思っていた。小諸あたりで蕎麦なんか食べながらのんびり行けたらいいな、と。
ところがひょんなことから渋峠の存在を知り、なんかめちゃめちゃ景色がいいらしい。しかも国道最高地点らしい。こりゃ行くしかないでしょ。
ということで2つ纏めてやってしまおうということで、渋峠経由で本州横断することにした。

日本海側の到着地は、渋峠を下りた後のアクセス、及び帰路の利便性(新幹線の駅に近い)から、直江津とした。

1泊2日で渋峠を越えて直江津まで行き、帰りは輪行で帰って来ることを前提とすると、宿泊地は草津一択であろう。その場合、走行距離は初日200km強、2日目100km強となるが、2日目は余裕を持った行程にしたいこと、草津より手前の長野原には宿泊施設があまりなさそうなこと、実は草津までの上りが結構キツイらしいこと、何より草津の温泉に浸からないわけにはいかないことから、やはり草津で1泊するのが吉。
ちなみに私は1日あたり200kmはおろか150kmも走ったことがない。今までの最長はフジイチやったときの130km。。大丈夫かいな。

草津までのルートは、荒川、利根川サイクリングロードで渋川まで行き、渋川から吾妻川沿いに長野原まで。長野原から草津まで292号を直登するとかなりキツイらしいので、六合を回って草津に至るルートとした。これで行くと、八ッ場ダム予定地付近で少し上らされるほかは、長野原までほとんど上りがないハズ。とにかく楽に行くことしか考えてないでやんの。。

2日目は、草津から6kmほどの殺生河原のゲートが朝8時まで開かないので、ムダに早起きする必要はなし。8時にゲートを通過できる時間に出発し、国道最高地点、渋峠ホテルに早いうちに着き、あとは湯田中まで一気に下り、飯山から新井方面に抜ける(ここでプチ峠をもう一つ越えることになる)ルートとした。
この日のうちに東京に帰るとなると、余裕をみて17:13上越妙高発の北陸新幹線を目指す。この1本前だと15時53分発だが、これだと時間を気にしながら走らなくてはならぬ。超保守派の安全志向でリスクテイク力が限りなくゼロに近い私は、前もって17:13発はくたか570号の端っこの席(背もたれと壁の間の隙間に自転車が置けるように)の指定券を購入。

2.東京→草津まで

(1) 荒川サイクリングロード(笹目橋-熊谷)
午前5時に自宅を出発。多摩川近辺に住んでいる者にとっては、荒川まで行くのが実はちょっとしたライド。笹目橋付近まで約25km。
笹目橋の上流のところから荒川サイクリングロードに入る。広くて走りやすい。多摩サイとはわけが違う。
が、日頃の行いがよほどよかったのであろう、向かい風。。しかも結構強い。
サイクリングロードの利点は、信号がなく止まらずに済むので、25km/h程度で巡航していても出来上がりで1時間20kmは進めるという点。なので、アプローチで長距離を走る場合はできるだけ長くサイクリングロードを走るのが定石。と思っていたが、唯一の弱点は向かい風に見舞われた場合。
この時点ではまだ思考が前向きだった。
陽が高くなって気温が上がれば海からの南風に変わるはず。そうに違いない。
しかし、フタを開けてみれば全行程にわたって一貫して向かい風であった。

吉見運動公園で最初の休憩。午前8時。自宅から約65km。いい天気なのにバイクはちらほら。。
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吉見運動公園を過ぎると大芦橋で荒川を渡る。これで荒川とはさよなら。
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大芦橋を渡った後は一般道を走り熊谷着。午前9時10分。自宅から80km。

ここから利根川までは県道341号を走る。併走して国道407号も走っているが、県道の方が俄然走りやすい。途中にあったローソンで2回目の休憩。吉見で休んだばかりだが、この後の利根川サイクリングロードには補給できる場所がないので、この一般道区間で休んでおいた方が良い。

(2) 利根川サイクリングロード(熊谷-渋川)
利根川までやって来た。10時。東京の西側に住んでいる者にとっては、利根川まで来ただけでも本来であればそれなりの達成感を感じるところ。すでに自宅から100km近く走って来た。
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利根川サイクリングロードに入っても相変わらず向かい風。かつ景色も変わりばえせず、いい加減飽きてきた。
ずっとこんな感じ。
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本庄市の坂東大橋で左岸にわたり、
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引き続き向かい風にさらされるコースが続くが、次の五料橋で再び右岸にわたると、これまでの吹きさらし区間とはうってかわって森の小道のようなコースになる。利根川は見えなくなるが、おかげで風を受けることもなく、しばらく快適な区間
前橋あたりから再び利根川に沿って走るが、下流のような河川敷の土手の上を走るコースではなく、流れの結構近くを走るコース。流れが速い。
社町で3回目の休憩。12時30分。店はないので手持ちの塩羊羹を補給。ここまでずっと平坦路だったものの、向かい風でもあり、さすがに疲れた。

赤城山利根川とオレ(の自転車)
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ここから10km強でやっと渋川。サイクリングロードが橋をくぐらず一般道にぶつかるので、出口に迷うことはない。
あ~、まだここから60kmもあるわ。。


(3) 渋川-長野原草津口
渋川からは国道353号に入れば良いのだが、曲がるところを間違えて県道35号に入ってしまった。県道35号にぶつかるところのコンビニで休憩。一応ここで昼食とする。
県道35号はアップダウンがあるので下川島を右折して国道353号に戻る。国道353号も多少のアップダウンはあり、また路肩は狭い方だが、車はみんな安全な間隔をあけて抜かしていってくれたので、走りにくいことはなかった。群馬のドライバーはマナーがいいのか、たまたまなのか分からんが、やや特筆すべき事象。
ここからは、疲れたので、道の駅おのこ、中之条のコンビニ、岩島のコンビニ、道の駅八ッ場ふるさと館と、10kmごとに休むことにした。最後に上りが待ってるし、もはや予定時刻通りに行くことは考えず、できるだけ体力を温存する作戦。道の駅八ッ場ふるさと館では足湯にまで浸かってリラックス。早く着こうなんて気はさらさらないのな。。

だいぶ陽も傾いてきた。。
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(4) 長野原草津口-草津
長野原から草津まで292号を直登すると、長野原草津口から草津まで約13km、大津の交差点から8kmで540mほど上ることになる。
一方、道の駅六合を経由するルートだと、草津まで約18km、道の駅六合からの7kmで400mの上り。
ということで、何の迷いもなく後者を選択。
国道から分かれて道の駅六合までは10kmで200mの標高アップだけなのでほとんど上らないのかと思っていたが、アップダウンを繰り返しながら結構上っていく感じ。風景も含めて、都民の森ルートの数馬料金所までの区間のようなイメージ。
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道の駅六合の到着は18時10分。お店は18時までだったので、食料の補給が全くできず。岩島のコンビニ以来何も食べていないので、不安。。

道の駅六合を出てすぐの分岐を左方向(草津方面)に入ると、いきなりやや急な上り。草津まで7kmで400m上るが、最初が一番きつい。ただ、イメージとしては奥多摩の小ぶりな峠一つ分といったところなので、日ごろ奥多摩で鍛えている諸氏にとっては何てことない上りであろう。私の場合は、向かい風の中200km走って来たダメージと、補給不足もあり、かなりへろへろだったが、何とか草津まで止まらずに上りきれた。
草津着19時10分。

余談だが、草津の温泉は温度が高くて、年寄りには気持ちいい。


走行距離213km

いくら前半サイクリングロードだからといったって、初の200km超はさすがに疲れた。。

続きは明日。