Powertap Jouleに見切りをつけたので、サイコンを物色。
選択の条件は以下の通り。
①ANT+対応でパワーメーターを読む
パワーメーターや心拍モニターがANT+だから当然。これ必須。
②電池が持つこと=CR2032で動くこと≒GPSがついてないこと
CR2032で半年も電池がもつ世界で生きてきたので、最近のGPS付サイコンだといちいち毎回充電するのが面倒。ヘッドライト充電して、スマホ用にモバイルバッテリー充電して、何回かに一回はDi2充電して、さらに毎回サイコンまで充電して。。人の力で動く自転車乗るのになんでこんなに電気系統の準備しなくちゃならんのか。。
もともとお決まりのトレーニングコースしか走らない人だし、最近はロングライドもしているがルートラボでルートつくってスマホに飛ばしておけばいいので、電池を食うGPSは不要。
③アプリがそこそこ充実
PowerAgentがそこそこちゃんとしたデータを蓄積するアプリだったので。。
④価格は2万円程度じゃね?
個人的には、ロードバイクに乗るのは、より速くより遠くまで乗れるようになるのが目的であり、サイコンはそのための活動をモニターするためのものに過ぎないと考えている。したがって、サイコンに5万も6万もかけるのは、会社で言えば製造でも営業でもない管理部門を肥大化させるようなものであり、本業のためには別のところに投資すべき話。こういう感覚なので、サイコンに払うコストは最大でも2万円くらいじゃね?
そこで、世の中のサイコンをきわめて乱暴に分類すると以下のような感じだろうか。
分類 | 主な機種 | 主な機能 | 価格帯 |
---|---|---|---|
Garmin 全部盛り系 | Edge1000J,820J | 地図内蔵ナビ、トレーニングメニュー作成、Di2対応、他のユーザーとの交信、FTPやLT測定(820Jのみ) | 6~7万円 |
Edge520J | トレーニングメニュー作成、Di2対応、FTP測定 | 5万 | |
アッパー中間層 | PolarやWahoo element | GPS、パワーメーター対応、トレーニングメニュ充実 | 3~4万 |
新興中間勢力 | LezyneやBryton | GPS、パワーメーター対応 | 1~2万 |
Giant Neos SyncやPro SCIOやCiclosport CM 9.3A | パワーメーター対応。GPSなし。 | 1~2万 | |
Cateye 一味 | パドローネスマート、ステルスEvo、その他有線モデルまで | GPS/スマホ連携/パワーメータ対応の上位機種から速度・心拍程度のオーソドックスなものまで | ~2万 |
エントリークラス | その他もろもろ | 速度・心拍等 | ~1万 |
この1週間、世の中のサイコンというサイコンを調べ上げたのだが、ANT+でパワーを読む機種というのはGPSを大体装備しており、上の①②③④をすべて満たすものっていうのはほとんどないことが分かった。
上表の新興中間勢力の2番目の行がそれに近いのだがあまりに選択肢が薄い。
・Ciclosport CM 9.3A:一応CRCで11000円ほどで売っている。
ドイツのブランドらしく、bike24でも売っているが、とりあえず聞いたことがないシロモノ。アプリ対応はある模様。
・GiantのNeos Sync:GPSは非装備だがなぜか電池は充電式。
・Pro SCIO ALTI ANT+:どうもまともなアプリに連携できない様子。。レビューを見ると、Di2のギア数が読める、ただそれだけとのこと。。
そこで、新興中間勢力の1行目やCATEYEの上位機種まで候補を拡大したうえで、以下から選ぶことにした。つまり、ANT+でパワーを読むようなサイコンにはGPSはもはや標準装備なので②は諦めたわけ。
・CATEYE CC-GL51
http://www.cateye.com/jp/products/detail/CC-GL51/
・GIANT Neos Sync
http://www.giant.co.jp/giant16/acc_datail.php?p_id=A0001272
・Pro SCIO ALTI ANT+
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%97%E3%83%AD-PRO-SCIO-ALTI-USP-65631/dp/B00HDBOEZQ
・Ciclosport CM 9.3A
http://www.chainreactioncycles.com/jp/ja/ciclosport-cm-9-3a-computer/rp-prod73616
・Lezyne Super GPS
http://www.tweekscycles.com/bike-accessories/gps-computers/lezyne-super-navigate-gps-cycle-computer
・Bryton Rider 330
https://www.cyclingexpress.com/jp/productdia/9888964/bryton-rider-330e-gps-cycling-computer+screen-protector.html
結論から言うと、選んだのはLezyne Super GPS。以下、その理由。
1.表示項目の数
サイコンを使う際に、表示項目の数というのは極めて重要。
あまり細かい文字でも困るが、ライド中に見たい項目というのは結構たくさんある。
表示項目がカスタマイズできるとともに、1度にある程度の情報が表示されることが必要。もっと言うと、同時に見たい情報というのは状況によって大体決まっている(例えばパワートレーニングしているときはパワー、心拍、時間の同時表示は必須。逆に距離とかどうでもいい、等)ので、画面ごとにカスタマイズできる方がいい。
にっくきPowertap Jouleは5つの情報を表示できる画面を3ページまで設定できた。これはこれで便利であった。
この観点から言うと、Pro SCIOは、速度とDi2ギア数のほかに1項目しか表示できないらしい。これは致命的なので落選。
Ciclosportは、速度のほかに2項目表示だが、表示項目とそれが現れる順序は決まっておりカスタマイズできない。例えば上段の表示はボタンを押すことにより、時刻→ライドタイム→心拍数→高度→走行距離→パワー の順に現れるので、パワーを表示するために5回もボタンを押さなくてはならない。これはかなり厳しい。
Cateyeも表示のカスタマイズが限定的なのが痛いところ。
GiantとLezyneとBrytonはどれもページごとにカスタマイズできる(以下、マニュアルから読み取れる内容)。
Giant:1ページ目は3~5項目、2ページ目以降は4項目の表示をカスタマイズできる。最大6ページ。
Lezyne:ページあたり2~4項目表示。最大5ページ。
Bryton:センサーで測定する項目のほかに2~3項目。最大5ページ。
2.電池の持ち
これも極めて重要。もともとGPS付を嫌った理由はGPSが嫌なわけではなく(不要だとは思うが)、電池の持ちが悪いのが気に入らなかったわけである。
GPS付で電池の持ちが公称8時間とか10時間とかだと、実際は6~7時間しか持たないわけで、1回のロングライドしているときにも電池切れを気にしながら乗るのは精神衛生上きわめてよろしくない。
選考に残った3つの電池の持ちは以下の通り。
Giant: 1日1時間使用で1週間と書いてある。つまり7時間?
Lezyne: 24時間。ま、実際に15時間くらいは持つだろうから、これなら問題ない(だろう)。
Bryton: 36時間。これなら泊まりライドでも充電不要かもしれない。
ちなみにCateyeは10時間、CiclosportとPro SCIOはCR2032使用。
3.その他
結局、ここまでで新興勢力のLezyneとBrytonに絞られたわけだが、この両者の機能はざっと見た感じ大差ない。
最低限求めている機能は満たしているし、要らないとは思うがついている機能(ルート案内とか)にも大差なさそう。
あとは趣味の問題。最後はなんとなくLezyneの方がカッコいいという理由でこちらを選んだ。ほんと、ただそれだけ。
届いたらレビューをする予定。