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片倉シルク R2

保有バイク紹介記事。役に立ちません。

片倉シルク、自転車乗りとして一度は手に取って、できれば自分のモノにしたい自転車だとずっと思っていたのだが、R2の初期型(おそらくR2-4と思われる)がヤフオクに出品されていたので、購入。買う前から乗らずに飾っておくことが確定していた自転車(もちろん少しは乗るけど)。

シルクは、R1がピスト、R2がロードバイクのシリーズになっており、その後につく数字もしくはアルファベットで年式がだいたいわかる。数字は年式とともに大きくなっていき、R2でいえば、R2-5までいくとその次がR2-RとR2-X(ともに1976年発売)となっており、ここまでが、いわゆるラグレスフレーム・二枚肩フォークの初期型。翌年のR2-Kからはラグ付フレーム、楕円フォークになっている。私に言わせれば、初期型こそがシルクの真骨頂であるので、ヤフオクや中古ショップでシルクを買おうとする人は、ラグレス及び二枚肩と、ラグ付フレームとでは価値が全然違うことを知っておいた方がいいと思う。

このシルク、いろいろとウェブで調べてみたら、関西のあるレストアショップで丁寧にオーバーホールされたものであることが判明。もう、大事にするしかないね。

ちなみにコンポは、クランクがスギノプロダイ、ディレイラーはサンツアー、ブレーキはダイアコンペ。あと、ステムがGBだったりサドルがフジタプロフェッショナルの本革だったりと、なかなかのマニア垂涎もの。あと、近年ではめったにないが、Fディレイラーがトップノーマル(ワイヤーを引いてロー側(=インナー)にシフト。アウターへのシフトはバネの力で戻る)だというのも面白い。

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ロゴも一応健在。

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シルクの命、ラグレスフレームと二枚肩フォーク

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乗り味だが、フレームサイズが他の保有ロードより大きめ(520。サイズがそもそも520と550しかない)だからか、1000mmというロングホイールベースのためか、はたまたチューブラータイヤのおかげなのか、「しなやか」の一言。そして、当たり前だが直進安定性が高い。フルアルミ、レーシングジオメトリでパーツ替えまくったCAADがカローラレビンの改造車だとしたら、片倉シルクは間違いなくクラウンだね、っていうのは我ながらそこそこ当たってる比喩だと思う。

速く走ろうとする自転車ではないし、かといって重いしリアカセットは5速しかないから長距離乗るのも厳しいんだろうが、古き良き日本の技術の粋を集めた往年の名車であり、決して手離すことができない1台と思っている。