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NY自転車事情 - citi bikeほか

海外出張とその準備等で全く乗れず、更新が滞った。
出張でニューヨークに行ってきてこんなものを見つけたので紹介。
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バイクレンタルシステム Citi-Bike
カーシェアリングならぬ、バイクシェアリングシステム。
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マンハッタンのあちこちに写真のようなバイクラックがあり、自転車を借りることができ、またどこのバイクラックに返すことも可能。

1.利用方法
①バイクラックに備え付けの機械(以下写真)で、クレジットカードで料金を支払う。24時間有効で$12(3日間有効$24, 1年間有効$163というのもある)。
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②Unlock codeが記載された紙が出てくるので、これを持って自転車のところに行き(そこに停めてある自転車ならどれでも可)、ラックのところでUnlock codeを入力すると、自転車が解錠される。
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③乗る
④30分以内に、どこか(同じ所でも別のところでも可)のバイクラックに返却する。30分を超過すると15分あたり$4の超過料金がかかるが、30分以内に一旦返せば、再び上記②を行うことにより(2回目以降は、最初に使ったクレジットカードを入れることで本人確認が行われ、Unlock codeを書いた紙が出てくる)、24時間の間は何度でも借りることができる。

2.感想
自転車は、クルーザーバイクのような、重くて安定したバイク。内装3段変速。マンハッタンはほとんど坂がないので、これで十分。
バイクレーンがそこそこ整備されており、まあまあ走りやすい。ちなみに、米国は車は右側通行なのでバイクレーンは車道の右側にあるかと思いきや、なぜか車道の左側にあるケースがほとんど。
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どこにバイクラックがあるか、どのバイクラックに自転車がどのくらいあるか(もしくは満車でこれ以上止められないか)は、スマホアプリで確認可能。たいがいは、バイクレーンを走っていればそのうちバイクラックにたどり着く。なお、マンハッタンとその周辺で600か所のバイクラック、1万台の自転車があるとのこと。
マンハッタンを観光で回るには自転車で行くのがちょうどよい距離に見どころが散在していること、道が混んでいるのでタクシーに乗るよりもむしろ早いケースもあること(もちろんタクシーより安い)、地下鉄は南北方向は充実しているが東西方向はほとんど走っていないこと、などから、マンハッタンでは結構便利に感じた。
東京では、バイクラックの場所がないこと、バイクレーンの確保が難しいこと、自転車で観光スポットを回るにはそれぞれの場所が散在し過ぎていること(ふつうの人が自転車で回るにはちと遠い)から、上手くいかないだろうと思う。NYでやっているからといって東京でも、と安易に考える人が出てこないことを祈る。

おまけ
以前にニューヨークに住んでいた頃のことを思い出しながら、NYの自転車事情につき、マメ知識。
①上記Citi Bikeに乗る人達を除くと、特に郊外では、ロードバイクと一部クロスバイクがあるのみであり、自転車は基本的に移動の手段とは考えられていない。ただし、マンハッタンでは一部自転車で通勤している人も見られる(私もそうだった)。
ロードバイククロスバイクを乗る人たちは、ヘルメットをかぶるのが当たり前。被っていない人はキ◯ガイと思われる。
③歩道は走ってはいけないことになっているので、歩道走ったりするとこれも同じくキ◯ガイ扱いされる。
④車が右側通行なので、(上記マンハッタンのバイクレーンを除けば)基本的に当然ながら自転車も車道の右側を走る。抜かすときは左側から抜かしながら"On your left"(おれっち左側にいるからね)と声をかける。
東海岸には大した峠がないので、本格的なヒルクライムの練習ができない。一般的な米国人より明らかに体重が軽い私は、上り坂になるといとも簡単に彼らを抜き去ることができたのだが、そんなのは上りが得意なうちには全く入らないことを日本に帰ってから知ることになる。。
⑥マネしてはいけないのだが、ロードバイクの信号無視は、郊外では日本よりも酷い。
⑦それなりに事故もあるらしく、郊外を走っていると、自転車乗りが過去に事故で亡くなった現場を通りかかることがある。そういう場所には、白い自転車(なぜかロードバイクではなくクルーザーバイク的なもの)が慰霊碑的に置いてあったりする。

以上。