前回、Lezyne Super GPSの一次レビューをした際、専用ソフトの表示項目がしょぼ過ぎて話にならないことを書いた。
また、これまで使っていたPower Agent（Powertapの専用ソフト）にSuper GPSのfit形式ファイルをインポートすると、ライド時間のデータが正しくインポートされないということもそのとき書いた。
そこで、これら以外のソフトウェアでライドの記録・解析を行うべく、ネット上掃討活動を実施した。
パワートレーニングに必要な情報を提供してくれるのは、サイコン系・GPS系ソフトではなく、パワーメーターサプライヤが提供するソフトであろうということで、PowerTapがダメならと、SRM、Ergomo、パイオニア、Quarqのサイトを訪問。
いずれもソフトウエアはフリーで提供されていたので試してみた。
結論から言うと、まともに使える状態だったのはSRMが提供するソフトであるSRMXのみだが、Powertapほどではないものの、必要十分な分析・情報を提供してくれるといえるものであった。
尚、Ergomoはインストールがエラーとなり、パイオニアが提供するCyclo-Sphereは、fit形式のデータのアップロードにえらく時間がかかるか途中でエラーになるケースが多かった。日本語対応も（もちろん）ありなかなか見やすいものだったが、アップロードにいちいちてこずるのは御免だし、そもそも古い人間なので、ローカル環境で分析結果を見たいというニーズもあったので、早々に見捨てることにした。
最後のQuarqは、バージョンが合わないのか、まともな機能が全く使えない状態だった。
1. SRMXの利用方法
利用方法という大げさなものでもなく、サイトを訪問してソフトをダウンロードするだけの話なのだが、それだと話が終わってしまうので、（私の記事にしては珍しく）Process by processで紹介する。
(1) SRMの本国HPを訪問
http://www.srm.de/home/
(2) ソフトウェアをクリックし、SRMX Training Softwareをダウンロードし、インストール。
(3) SRMXのアイコンをクリックしソフトウェアを起動
(4) Super GPSをPCに接続した状態で、左上のFileからImportを選択し、Super GPSが接続されているドライブからライドファイルを選択。
Powertapに保存されている過去のライドファイルもインポートできるが、Jouleを使う以前にANT+ではなくPowertap独自方式の通信方法で「たまごっち」が受信していたライドデータは、fit形式ではないため、インポートできないことが分かった。
まあ、仕方ない。
(5) こんな感じの情報が表示される。
もう一つ、パワーメーターサプライヤが提供するソフトウェアではないが、Golden Cheetahというソフトも無料で提供されており、こちらの方が分析・情報の量は多い。
2. Golden Cheetah
(1)HPに行く
実は私もひょんなことから存在を知り、いったいどこの誰が作っているのかよく分からないのだが、とりあえずサイトを訪問
http://www.goldencheetah.org/
(2)ダウンロードおよびインストールを実行
(3)初めて立ち上げるときに、ユーザー名等を入力
(4)メニューバーのActivityから「ファイルの取り込み」を選択し、さっきと同じようにライドファイルをインポート
なお、Golden Cheetahの良いところとして、SRMXではインポートできなかった「たまごっち」で受信したライドデータ（CSV形式）もインポートできる点。
(5)分析画面
載せきれないのだが、なんか沢山分析画面がある。これならPowertapにも劣らない。
敢えて言うなら、タダで使わせてもらっておいてアレだが、デザインというか、特に文字のフォントがイケてない。これ、変えられないのかな。
SRMXとGolden Cheetahとしばらく併用してみようと思う。そのうち面倒になってどちらかしか使わなくなりそうだが、どちらかにデータを落としておけば、あとからいくらでももう一つの方にインポートできるので、まあよい。
以上
